第6回しまねいきいき雇用賞
島根県では、雇用に関し優れた取り組みを行う企業等を表彰し、広く県民に周知することにより県内企業の魅力向上、職場環境の整備、雇用の促進に資することを目的として平成26年度に島根県知事表彰制度「しまねいきいき雇用賞」を創設しました。
令和2年2月7日(金)、知事室において「第6回しまねいきいき雇用賞」表彰式が行われました。
表彰式の様子、表彰各社の取り組みの概要は以下のとおりです。
多様な人材がいきいきと働き続けられる魅力ある職場づくりに向けた取り組みの参考にしていただければ幸いです。
表彰企業
<部門・50音順>
○従業員20人未満の企業等の部門
○従業員20人以上の企業等の部門
表彰式の様子
株式会社トレンド様イマックス株式会社様
大畑建設株式会社様株式会社コダマサイエンス様
株式会社後藤建設様サンベ電気株式会社様
サンライフほのぼの有限会社様株式会社ニッポー島根工場様
株式会社豊洋様有限会社本田商店様
まるなか建設株式会社様モルツウェル株式会社様
知事との懇談の様子
各表彰企業等の取り組み内容について、知事との意見交換が行われました。
記念撮影
表彰企業の取り組み概要
魅力ある職場づくりに向けた、表彰企業等の取り組みについて概要をご紹介します。
○従業員20人未満の企業等の部門
株式会社トレンド[印刷、デザイン]
○「お母さん」が働きやすい環境づくり
子育て世代の女性を中心とする企業であり、その働きやすさを願っての職場づくりにより、高い社員満足度となっています。
○社員のスキルアップを支援
研修参加経費の全額会社負担、会社が認定する資格費用の全額会社負担、自己研鑽のための図書購入費全額補助など、社員のスキルアップを会社として積極的に支援しています。
○健康支援の取組
人間ドック受診費用の補助や社員の家族も含めた予防接種補助など、社員の健康支援に取り組んでいます。
○従業員20人以上の企業等の部門
イマックス株式会社[上下水道工事、空調設備工事等]
○組織活性化の取組
「地域で一番働きたくなる魅力ある会社づくり」を掲げ、3つの委員会(コミュニケーション委員会、研修教育委員会、広報PR委員会)を設置して全社一丸の組織づくりに取り組んでいます。
○ワークライフバランスの推進
子育て支援、介護支援など働く人のライフステージにあった働き方の提供や、休暇制度・福利厚生制度の充実によりワークライフバランスの推進を図っています。
○時間外労働時間削減対策の実施
ICTへの投資をはじめ数多くの生産性向上策を実施し、時間外労働時間の削減を着実に進めることで、仕事とプライベートのメリハリのある職場環境づくりを実現しています。
大畑建設株式会社[総合建設業]
○障がい者雇用の推進
障がい者雇用を積極的に推進し、応募時点で法定の2倍を超える障がい者雇用率を達成。障がい者が会社の一員として活躍できる環境づくりに取り組んでいます。
○健康委員会の取組
社員の健康増進のため、「健康委員会」を立ち上げ、会社として取り組むべき項目を審議・抽出し、健康経営を推進しています。
○年次有給休暇連続取得の取組
年次有給休暇の取得促進のため、5日連続の有給休暇取得を制度化して「リフレッシュ休暇」として運用することで、会社として連続有給の取得を推奨しています。
株式会社コダマサイエンス[シロアリ防除・駆除工事等]
○人事評価制度の取組
昇給の仕組みが可視化された人事評価制度や資格手当など長年にわたる独自の取組が、社員のモチベーションアップに貢献し、離職率の低さにつながっています。
○進学手当の導入
会社は社員が幸せになる道具というビジョンのもと、社員の声を反映させての進学手当の導入など、社員とその家族に配慮した取組を行っています。
○社員間のコミュニケーション促進
会社行事の参加費を全額会社負担とし、参加を奨励して社員間のコミュニケーション促進を図っています。
株式会社後藤建設[建設業 ]
○完全週休二日制・完全月給制の導入
働き方改革関連法の施行に先行し、建設業における先進的な取組として完全週休二日制・完全月給制を導入。ワークライフバランスを改善し、有給休暇の取得率向上につながっています。
○高齢者雇用の推進
豊かな経験と知識を持った高齢従業員がいきいきと現役で活躍できるよう、定年後再雇用制度の定年を72歳まで延長し、高齢者雇用を推進しています。
○従業員すべてが正規社員
全員が正規社員であり、中山間地の建設業として、従業員を確保すべく働きやすい雇用環境の整備につとめています。
サンベ電気株式会社[電気設備の設計・施工等]
○多様な人材の雇用
ダイバーシティ経営を掲げ、高齢者や外国人を雇用し、資格取得支援など多様な人材の育成に向けた取組を実施しています。
○コミュニケーション促進と地域貢献
全社員合同宿泊研修や地域清掃等の取り組みにより、社員間のコミュニケーション促進と地域貢献に努めています。
○女性が活躍できる雇用環境の整備
女性専用更衣室やトイレの設置、女性従業員の声を反映させることを目的とした女性事務員だけの会議の開催など、女性が活躍できる雇用環境の整備を行っています。
サンライフほのぼの有限会社[保育園、老人ホーム、児童クラブ運営]
○地域との関わりを活かした職場環境づくり
地域に根付いた施設運営をする中で、それにかかわる人たちの意欲やアイデアを活かせるような職場環境づくりにつとめており、社員間の関係もよく、高い従業員満足度となっています。
○現場の主体性を発揮する事業運営
保育園の園庭を中長期的に整備していく独自の取組「園庭プロジェクト」を実施。計画を進める中、現場の保育士にまかせることで主体性が発揮され、いきいきとした働きがいのある職場づくりにつながっています。
○ワークライフバランスに優れた雇用形態
社員の希望を最優先とし、勤務日数、勤務時間は本人の希望により柔軟に設定。ワークライフバランスに配慮した雇用形態により、高い定着率となっています。
株式会社ニッポー島根工場[温度湿度調節器等の設計・製造・販売]
○子育てしやすい職場環境づくり
働きながら子供を安心して育てられる職場環境づくりのため、多能工化の推進、妊娠中の職場環境の配慮、学校行事参加に配慮した時間単位の外出可能な仕組み、事業所内の託児室の設置など幅広い取組を長年にわたり継続的に行っています。
○社員間のコミュニケーション促進
会社主催の親睦会を定期的に開催。会費の一部を会社負担とし、社員間のコミュニケーション促進を積極的に図っています。
○健康経営の取組
工場の操業当初から従業員の健康増進を経営的に重要と位置づけ、毎朝のラジオ体操や、定期健康診断受診率100%を継続しているほか、健康づくりに関する講座の受講など、従業員の健康増進に努めています。
株式会社豊洋[総合建設業]
○新しい給与・人事制度を導入
建設業界における技術者不足、人材獲得競争激化、人件費の高騰といった課題解決に向け、新しい給与・人事制度を導入。給与等を可視化し、社員の頑張りに報いる制度とすることで、社員のモチベーション向上を図り、新規雇用の継続、社員の定着率向上に取り組んでいます。
○「宍道湖再生プロジェクト」
宍道湖の水質浄化を目的として海藻を原料とした肥料で海藻米を栽培する「宍道湖再生プロジェクト」を会社として継続的に実施。地域に貢献するとともに、新入・若手社員の育成プログラムとしても定着しています。
○ニュースレターの配信
本社に来る機会が少ない建設現場の社員のため、パソコンで気軽に閲覧できるニュースレターを配信。社内の情報共有が活発化し、社長と社員の間や社員同士のコミュニケーション促進につながっています。
有限会社本田商店[出雲蕎麦製造・販売]
○早退時間に対し給料を払う仕組みづくり
当日すべき仕事が終われば早退でき、早退時間の給料も払う仕組みを導入し、残業時間の縮減と生産性の向上を実現しています。
○連続休暇取得制度の導入
年次有給休暇の取得率向上と社員全体のスキルアップを目的とした10日間連続休暇取得制度を導入し、年次有給休暇の取得率向上及び生産性の向上につながっています。
○生産性の向上による成果
生産性向上の取組の結果、取組前と比較して「時給単価の4割増」「有給取得率向上」「一人当たり残業時間をほぼゼロに縮減」といった成果を上げています。
まるなか建設株式会社[総合建設業]
○地元との交流による建設業界の理解促進
インターンシップ、職場見学、職場体験の受け入れを積極的に実施し、地元学校関係者との交流を図り建設業界の理解促進、雇用確保に努めています。
○社員の健康管理の工夫
食育研修の開催や職場環境改善アンケートの実施により、社員の健康管理等に配慮しています。
○雇用継続の着実な取組
障がい者を正規社員として採用するなど、障がい者雇用の推進に貢献。また全体として正規社員の比率が高く、社員の資格取得支援や社員表彰制度など着実な取組を継続しながら雇用の維持に努力しています。
モルツウェル株式会社[高齢者施設向け食材の製造販売等]
○人材育成の取組
「~社員はモルツ最大の財産~」との基本方針のもと、社員自らが目標設定を行う独自の評価システム「成長シート」を導入し、指導にあたる上司と共に育つ人材育成の取組を実践しています。
○多様な人材の雇用
高齢者、障がい者や子育て中の女性など、多様な人材の雇用に積極的に取り組んでいます。
○従業員満足(ES)向上の取組
健康経営の推進や働き方改革をES向上の重要な取組として位置づけ、「健康経営朝礼」の実施、時間外勤務の縮減などに取り組んでいます。
お問い合わせ先
雇用政策課
〒690-8501 松江市殿町1番地 島根県商工労働部雇用政策課 電話 0852-22-5297 FAX 0852-22-6150 koyo-seisaku@pref.shimane.lg.jp