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出雲市立第二中学校

 

第二中学校2年生の生徒が、出雲土建株式会社(出雲市)の見学を行いました。

 

2019年12月11(水)出雲土建株式会社の見学

出雲土建株式会社は、土木工事、建築工事、造園工事、環境事業等を行っています。

今回は、環境事業のひとつ、『木材のリサイクル』についてお話を伺いました。


 

椅子に座って話を聞く生徒

 

【島根県における建設発生木材料と再資源化】

1.16.1万トン2.4万トン3.9千t

 

上記表より、島根県内の建設発生木材量は、年間16.1万トン。その内、4万トンは、家を解体した際に発生する木材量。

出雲土建株式会社は、家を解体した際に発生する4万トンの木材のうち、9,000トンの木材の再資源化を行っています。

 

【リサイクルについて】

 

マテリアルリサイクルとサーマルリサイクルがあります

 

〇木材の再資源化。木から炭へ(炭八)

炭八の写真 炭八は湿気や臭い対策として家庭等さまざまな場所で使用します

出雲土建株式会社が、再資源化を行っている年間9,000トンの木材のうち、約4,500トンを木炭にし、出雲カーボン株式会社が『炭八』として販売、残りの約4,500トンは、ダンボールの原料として出荷しています。

それでは、『炭八』になるまでの工程を見ていきましょう!

 

〇運ばれてきた木材

積み上げられた木材の前で話を聞く生徒 

家を解体すると様々な木材が発生します。その中でも、接着剤等がついていない”純粋な木材”だけを受け入れています(受取料金は、2,000円/トン)。

家一軒あたり、約15トンの木材がでます。

 

〇木材の破砕

破砕機 釘が刺さった木材

運ばれてきた木材は、破砕機で親指くらいの大きさに破砕しチップにします。木材のなかには、釘がついた木もあるため(写真右)破砕機にかけながら釘は磁石にくっつけて取り除きます(写真左)。取り除いた釘は、市内のリサイクル業者へ売却しリサイクルします。

 

〇チップヤード

チップ

チップは3種類(大・中・小)のサイズに分けられ、8ミリから4センチのチップ(大・中サイズ)は炭にし、3ミリ以下のチップは、牧場へ売却し、牛舎の敷材として使われます。

 

〇炭化

炭化炉 炉内の写真

8ミリから4センチのチップを写真左の炭化炉で炭にします。炉内の温度は約800度(写真右)。1時間で2.5トンのチップを炭にすることができます。

 

〇完成

お皿の上にのせてある炭八

 

〇袋詰め

袋詰めの様子

1時間に120個、袋詰めが可能です。炭を詰める袋(写真中央の白い袋)は、粉(灰)は漏れず、湿気だけを外ににがすことができます。

 

 

まとめ

☆生徒の質問☆

Q1日に、どのくらいの木材が入ってきますか。

A20トンから30トンの木材が持ち込まれます。

 

Q木材処理施設の年間運営費はいくらですか。

A電気代、燃料、人件費等、約5千万円かかります。

 

Q一番、心に残った経験はどんなことですか。

A炭八を購入いただいたお客様の体験談や、お礼の言葉を言われたことです。

 

☆生徒の感想☆

「炭になるまで、様々な工程があることが分かりました。古いもの、使わなくなったものは再利用したいと思いました。」

 

担当者にお礼を言う生徒

 

 

担当者のつ・ぶ・や・き

地球温暖化やごみ問題を考えた時、ごみを出さないこと(リデュース)が一番大切です。次に、繰り返し使うこと(リユース)、最後にリサイクルです。

担当の方が「きれいに木材を分別できれば、マテリアルリサイクルも高まります」と仰ったとおり、出してしまったごみのリサイクルを行う時は、きれいにしてから出すことが大切です。3R(リデュース・リユース・リサイクル)は、どれも一人ひとりの行動がとても重要になってきます。

今回の学習をとおして、考えるだけで終わらず、行動を促すきっかけになったことを期待しています。

 


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