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島根県子どものセーフティネット推進計画

 子どもの貧困は、子どもが持っている資質や能力の十分な発揮を妨げ、ひいては将来の社会にも大きな損失をもたらすものであり、国や地方公共団体をはじめ、社会全体で取り組まなければならない課題です。

 島根県では全ての子どもたちがその経済的な環境によって左右されず、夢と希望をもって成長していけるよう、子どもの貧困対策を総合的に推進するため、「子どもの貧困対策の推進に関する法律」(平成25年法律第64号)第9条に基づく法定計画として、「島根県子どものセーフティネット推進計画(第2期)」を策定しました。

 計画期間は、令和3年度から令和7年度までの5年間です。

計画

「子どものセーフティネット」とは

 「セーフティネット」とは「安全網」を意味し、もともとは、高所で作業する人が転落する場合などに備えて張る網を指す言葉です。

ここから転じて、生活上の困難(病気、解雇、生計中心者の死亡など)が生じても、安心して生活を続けられるための制度などを指す言葉としても用いられています。

 「セーフティネット」には、社会保険、雇用保険のようにすべての人を対象とするものや、生活保護やひとり親家庭向け施策のようにそれぞれの事情に対応するものがあります。

 こうした制度や仕組みが幾重にも張られていることで、人は困窮に陥ることなく日常を送ることができ、万が一、困難に直面したときも、社会の力を借りながら生活を再建することができます。

 いま、子どもの貧困やその連鎖の解決が、大きな課題になっています。

 子どもの貧困対策は、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないようにしていく点で、「子どものセーフティネット」を作り上げていくことといえます。

 この計画は、困難やリスクに直面している子どもに気づき、その生活や学習を支え、希望の持てる未来へつなぐための「子どものセーフティネット」を広げていくことを目指して作成しました。

基本方針

島根県における子どもの貧困対策は、次の基本方針によることとします。

1発見から保護・支援につなぐ体制の整備

 子どもの貧困状態に気づき、それぞれの状況に応じて、子どもや保護者等への適切な保護や支援につなぐため、教育、福祉、雇用など部門を超えた連携体制の構築を進めます。

2子どもの健全な成長に対する支援

 子どもが抱えている現在の不安や困難を取り除くとともに、心身共に健全に成長できる環境づくりを行います。

3保護者等に対する支援

 保護者等に対しては、家庭が子どもにとって真に安心できるものとなるよう、保護者等が、直面する課題に自ら主体的に取り組み、解決していけるような支援を行います。

子どもの居場所に対する支援

 地域での関わりや体験機会が減少している子ども達のために、学習や様々な体験・交流活動の機会を提供することのできる、地域での「居場所」づくりを進めます。

5子どもの学びに対する支援

 家庭の状況にかかわらず、学ぶ意欲と能力のある全ての子どもが質の高い教育を受け、能力・可能性を最大限伸ばしてそれぞれの夢に挑戦できるように支援します。

6対策推進のための体制整備

 県や市町村が緊密に連携し、子どもの貧困対策を着実に推進するための体制を整備します。

 

 この6つを基本方針とし、必要な施策を進めることにより、「子どもの貧困」に気づき、支え、未来へつなぐためのセーフティネット広げていくことを目指します。

 

 

気づき、支え、未来へつなぐ

子どものセーフティネット

パブリックコメント

 計画策定にあたり、令和2年12月25日から令和3年1月25日までの間、パブリックコメントを実施しました。

 寄せられた意見の概要と、意見に対する県の考え方

 


お問い合わせ先

地域福祉課

〒690-8501 島根県松江市殿町1番地(県庁第二分庁舎4階)
  TEL   0852-22-6822・5089  
  FAX   0852-22-5448

  mail tiiki-fukushi@pref.shimane.lg.jp
         fukukan@pref.shimane.lg.jp(社会福祉法人に関すること)