本文へジャンプ トップ > 医療・福祉 > 薬事・衛生・感染症 > 感染症 > 感染症情報トップ > 年報
感染症情報トップ
対象疾患一覧
疾患別
カレンダー
感染症 年報
グラフ一覧

2014(H26)年 <  2015(H27)年 年報  > 2016(H28)年
目次 I.概要 II-1.発生状況の解析と評価 II-2.定点把握疾患発生状況 III.検査情報
全数把握 週報(インフルエンザ・小児科・眼科・基幹定点) 月報(STD・基幹定点) 精度評価
1.発生状況の解析と評価 精度評価
9)島根県感染症発生動向調査の精度評価:表17、図13〜16
 サーベイランスの精度評価は、これまで、突発性発しんと水痘の報告件数と出生数を勘案して行ってきた。しかし、2014年10月から水痘の定期予防接種が開始されたため、2014年からは、突発性発しんについてのみ検討している。
 突発性発しんは、年次と季節による変動が小さく、モニターとしての適性が立証されている。定点のあり方に関する決まりはない。定点当りの報告数が出生数や幼児人口と連動する、あるいは、一定数の出生数や幼児人口当たりの報告件数が一定に保たれることが理想であろう。しかし、地域の医療機関数などの要因が関わり、理想の達成はなかなか難しい。ここでは出生数を用いて検討する。
(1)全県の精度
 島根県の出生数について、2005年から2007年の期間(A)の平均5,955人を(1.00)とすると、2012年から2014年の期間(B)は平均5,388人(0.90)、2015年は5,445人(0.91)であった。
 突発性発しんの期間(A)の平均報告件数887件を(1.00)とすると、期間(B)は平均792件(0.89)、2015年は735件(0.83)であった。
 突発性発しんの出生1万人に対する期間(A)の平均報告件数1,511件を(1.00)とすると、期間(B)は平均1,533件(1.01)、2015年は1,349件(0.89)であった。なお、2015年の流行指数は0.89とやや低下した。
 ◆最近の突発性発しんの報告件数は2005年から2007年までの3年間に比べ、出生数の低下率に比例して低下しているが、2015年の件数の低下率はやや大きかった。出生1万人当りの件数も2015年は1を下回っている。県全体の精度は概ね良いものの、2015年度はやや低下した懸念がある。
(2)地区別の精度
東部(隠岐を含む) : 出生数の期間(A)の平均2,333人を(1.00)とすると、期間(B)は平均2,174人(0.93)、2015年は2,208人(0.94)であった。
 突発性発しんの期間(A)の平均報告件数423件を(1.00)とすると、期間(B)は平均333件(0.78)、2015年は308件(0.73)であった。
 突発性発しんの出生数1万人に対する期間(A)の平均報告件数1,490件を(1.00)とすると、期間(B)は平均1,469件(0.98)、2015年は1,350件(0.91)であった。なお、2015年の流行指数は0.82であった。
 ◆突発性発しんの報告件数は出生数との比較においても、出生1万人当りの報告件数においても、昨年と同様に精度の低下傾向が懸念される。
中部 : 出生数の期間(A)の平均2,033人を(1.00)とすると、期間(B)は平均1,836人(0.90)、2015年は1,861人(0.92)であった。
 突発性発しんの期間(A)の平均報告件数312件を(1.00)とすると、期間(B)は平均281件(0.90)、2015年は251件(0.80)であった。
 突発性発しんの出生数1万人に対する期間(A)の平均報告件数1,539件を(1.00)とすると、期間(B)は平均1,533件(0.80)、2015年は1,349件(0.88)であった。なお、2015年の流行指数は0.89であった。
 ◆2013年は、3区の中で最も精度の低下が懸念され、2014年は改善がみられたが、2015年は再び低下が懸念される。2014年と同様に、報告件数の年毎の変動が大きい点が気がかりである。
西部 : 出生数の期間(A)の平均1,589人を(1.00)とすると、期間(B)は平均1,378人(0.87)、2015年は1,376人(0.87)であった。
 突発性発しんの期間(A)の平均報告件数152件を(1.00)とすると、期間(B)は平均177件(1.16)、2015年は176件(1.16)と2014年以上に良好であった。
 突発性発しんの出生1万人に対する期間(A)の平均報告件数1,589を(1.00)とすると、期間(B)は平均1,378件(0.86)、2015年は1,376件(0.87)と、2014年と異なり低下した。なお、2015年の流行指数は1.05であった。
 ◆出生数の低下率は大きい。定点機関に近い罹患児はよく把握されているが、地域の大きさに比べ、なお定点数が少ないかもしれない。
まとめ : 2015年においては、東部と中部における若干の精度の低下が懸念される。
患者数幼児人口と報告患者数
地区別の患者数推移地区別の患者数推移
表17 出生数又は幼児人口に対する報告患者数
(全県)
 出生数幼児人口出生1万人当たり幼児人口10万人当たり
(出生6年
間合計)
突発性
発しん
水痘総報告数報告数※1
(疾患除去)
1995659943413157330255950519999
1996706842722137726683627617654
1997682842040135227114256216227
1998649241142128524314191616210
1999682740888115323704553214124
2000651440328104529404734216381
2001659040319123724163358214795
2002642339674115526343607116681
2003622039066123825795507116173
2004601538589181731174913817922
2005591537677162534426642520102
2006601137174136435887259428571
2007593836522148231696869623063
2008572035819160327626002118183
2009561535214143029769789317953
2010559534794125634126400823918
2011557834457140028528565232757
2012539033836150629837410719828
2013538033278139826568435625188
2014539332951150420717742126297
201554453278113507868189232589
※1 総報告数から、インフルエンザ及び感染性胃腸炎の報告件数を除いた件数
(東部:隠岐圏域を含む)
 出生数幼児人口出生1万人当たり幼児人口10万人当たり
東部(出生6年
間合計)
突発性
発しん
水痘総報告数報告数※1
(疾患除去)
1995248616166156127034983918124
1996263916007125423682773815118
1997260115826141523223319914495
1998253015594137223563485313146
1999252915453103220173396111519
20002543153288301754364699982
20012631154737911429211599365
200224741530885318192456911772
200324831519076119904137612120
2004234215002199828484777417338
2005229414767190538146746121948
2006231114535173147738135534682
2007239514299180431658264226114
2008236514190194137977215620324
20092274139811649352711110119434
2010219613835143934888065829967
2011221513756148129488858733571
2012218213627149929747954817862
2013215713389150234869062725947
2014218313207159418607563427417
201522081314113957618877634381
※1 総報告数から、インフルエンザ及び感染性胃腸炎の報告件数を除いた件数
(中部)
 出生数幼児人口出生1万人当たり幼児人口10万人当たり
中部(出生6年
間合計)
突発性
発しん
水痘総報告数報告数※1
(疾患除去)
1995248016434140727823686913423
1996275216190133715702000610809
1997255415888110823812519514395
1998216515268107220602473113604
1999212214730133421353203712661
2000222114294109428053917013509
2001218413998142929353261215288
2002217713423121328714118320510
2003206512934155425625774717040
2004198312752202232934974118648
2005202312653162626506087917498
2006208412516135831337044629195
2007199012322163330606822827406
2008203012175142418425639420444
2009190212012147726559336519306
2010187611905111934175527922629
2011194311825130230118662235366
2012180411545158026946327420528
2013186411419141119317497227227
2014184011229160916637516327153
201518611118813498817542033393
※1 総報告数から、インフルエンザ及び感染性胃腸炎の報告件数を除いた件数
(西部)
 出生数幼児人口出生1万人当たり幼児人口10万人当たり
西部(出生6年
間合計)
突発性
発しん
水痘総報告数報告数※1
(疾患除去)
19951633108131843388210836032794
1996167710525163449437429032038
1997167310326162638198363421702
1998179710280141929837815224728
1999174310272139437588421020736
2000175010273129748347693030614
2001177510415166232395473822813
2002177210510150734824778319629
2003167210509155534757384121629
2004169010402132532845241318621
2005159810257122039117177520659
200616161012384824816266919026
20071553990179233164913613251
200814909619113420674568011852
200914399386102225308229313701
201015239219116232964914816075
201114209041140824867835427508
201214048829142533697849121577
201313598635121423338543120834
201413708515121929568317123429
20151376845212796987975628739
※1 総報告数から、インフルエンザ及び感染性胃腸炎の報告件数を除いた件数
島根県感染症情報センター