本県の性感染症（STD）の2003（平成15）年以降7年間の年次別報告数の推移を見ると、2003（平成15）年は284件であったものが、2004（平成16）年245件、2005(平成17)年293件、2006（平成18）年200件、2007（平成19）年257件、2008（平成20）年254件、2009（平成21）年212件であった。
　本年の性感染症（STD）報告数の内訳は、性器クラミジア感染症109件（51.47%）、性器ヘルペスウイルス感染症24件（11.3%）、尖圭コンジローマ29件(13.7%)、淋菌感染症50件（23.6%）であった。

　例年並みの報告数で、性感染症の約半数を占め、そのうち男性80件、女性59件であった。経年的には、患者数の増減はあるが、増加傾向にあるとはいえない。
　年齢別では、10代13件、20代55件、30代が32件、40代6件、50代が3件であった。性別では、男女とも10代から50代まで広く分布し、女性は男性に比べやや若年層に多く分布していた。
　月別の報告数では冬場に若干減少傾向が認められた

　性別では、男性11件、女性13件であった。年齢は、20代から70代に広く分布していた。
　月別の報告数に増減は特に認められなかった。

　性別では、男性14件、女性3件であった。年齢は、10代から30代に分布していた。
　月別の報告数では、夏場に減少傾向が認められた。

　報告数は、例年より少なく、男性43件、女性7件と、男性が多い傾向にも変わりが無かった。年齢は、20代から40代が中心であった。
　月別の報告数に増減は特に認められなかった。

　報告指数は0.92（2002年から2008年の平均552件に対する比率）であった。圏域別の指数は松江圏域1.44、出雲圏域0.67、大田圏域0.37、益田圏域0.95、隠岐圏域0.19とばらついた。
　男性は従来から概ね女性の約2倍であるが、本年も2.19倍であった。
　年齢別では、2005年以降、70歳以上が概ね70％以上を占め、本年も73.8%を占めた。10歳未満は2001年の50件より、53、63、49、37、27、19、12、13件、そして本年の９件と漸減した。季節的特徴はみられない。

　報告指数は0.082と非常に小さかった。2003年の244件以降、ほぼ漸減した。例年と同様、報告は松江圏域と益田圏域に集中し両圏域とも同様の動向である。全国的にも、2000年以降で下位の件数であるが、本県のような極度の減少はなく、報告態勢の強化が望まれる。
　例年、男性がやや多い（男女比は1.07〜1.68）が、本年は女性が多かった。
　年齢別分布は、例年10歳未満と70歳以上に多いが、本年も前者8件（57.1％）、後者5件（35.7％）であった。季節的特徴はみられない。

　報告指数は0.44であった。出雲圏域2件、大田圏域1件でいずれも70歳以上で1月に報告された。全国的に2008年、2009年は2000年以降で最少の件数になっている。
　2000年以降の累計は54件になった。圏域別では、雲南圏域３件、出雲圏域16件、大田圏域５件、益田圏域16件、隠岐14件である。年齢構成は10歳代1件、30歳代2件、50歳代4件、60歳代6件、70歳以上41件で、70歳以上が75.9%を占めている。四半期別では１〜3月8件、４〜6月6件、７〜9月22件、10〜12月18件である。