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炭疽
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炭疽菌、もしもの時の心構え

炭疽菌 (Bacillus anthracis)とは
 炭疽菌の名前は、菌が皮膚の小さな傷口から侵入すると皮膚は赤く腫れ、水疱をつくり、次いで黒色で炭のような痂皮(かさぶた)をつくることから付けられました。 炭疽菌は、世界各地の汚染地域で土のなかに分布し、汚染した草などを牛や羊が食べ感染します。 ヒトへの感染は、主に感染動物を介して起こりますが、近年、わが国では動物の炭疽発生は極めて少なく、また、ヒトの炭疽についてもごくまれで、1994年(2例)の患者発生以降、報告はありません。 が、わが国では最近20年間発生報告がありません。
バイオテロに使われている芽胞とは
 炭疽菌は、動物に感染すると細長く連なった菌(栄養型)となり活発に増えますが、栄養分がなくなると直径1ミクロン(千分の1ミリ)の大きさの卵(芽胞)となり、 感染のチャンスを待っています。 この芽胞は、熱、乾燥、消毒薬等に対し強く、土の中では数十年間生きています。 バイオテロにはこの芽胞をパウダー状に加工したものが使われているそうです。
感染ルート
 傷のある皮膚にすり込んだり(皮膚炭疽)、飲み込んだり(腸炭疽)、 吸い込んだり(肺炭疽)すると感染します。人から人へは感染しません。
不審物を見つけたらパニックにならないことが重要です
○ 最寄りの警察所又は保健所へ届け出て、その指示に従う。
○ 可能な場合は、不審物をビニール袋などに密封する。
○ 中身がこぼれたら、掃除せず、何かで覆いその場から遠ざかる。
○ 手、皮膚についたときは、石けんと流水で洗い流す。強くこすったり、消毒薬で皮膚を傷つけないこと。
○ 衣類についたときは、ほこりが立たないように脱ぎ、ビニールの袋などに密封する.
○ その場にいた人のリストを作る。

==炭疽==
島根県感染症情報センター