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黄熱(Yellow fever)
対象疾患一覧県報告数と届出基準全国報告数この疾患に関する情報

黄熱

発生状況
黄熱予防接種の推奨地域  黄熱は、蚊(ネッタイシマカなど)によって媒介される疾患です。2016年にはアフリカ、南米などで地域的流行が発生しました。
 日本では第二次世界大戦以降、国内での発生例はなく、輸入例の報告もありませんが、流行地への旅行者が感染する可能性はあります。
病原体
 日本脳炎と同じフラビウイルス属の黄熱ウイルスです。
感染予防
予防接種
 黄熱に感染する危険のある地域に入国する前に、黄熱の予防接種をおすすめします。入国時に接種済み証明書を要求する国や、 帰国時の乗り換えの時に要求する国もあります。予防接種接種済証は、1回の接種で、一生涯有効です。
黄熱の予防接種は、検疫所などで接種することができます
蚊に刺されないこと
 予防接種を受けていても、蚊に刺されないようにすることが必要です。具体的には、長袖・長ズボンの着用、昆虫忌避剤の使用などです。 忌避剤は、海外製の高濃度のものを使用すると効果的です。
症状
 潜伏期は、通常3〜6日です。
≪軽症黄熱≫
 発熱と頭痛で突然発症し、インフルエンザに似た症状ですが、鼻水等がありません。症状は頭痛、発熱、悪心・嘔吐、結膜充血、蛋白尿などですが、1 〜3 日で回復します。
≪重症黄熱≫
 感染期、緩解期、中毒期の3段階に明確に分けられます。
 頭痛、眩暈、高熱で突然はじまり、嘔吐、筋肉痛、出血(鼻出血、歯齦出血、黒色嘔吐、下血、子宮出血)、蛋白尿、比較的徐脈、 黄疸等の症状が出ます。重症の場合には乏尿、心不全、肝性昏睡などで、5〜10病日に約10%が死亡します。
治療
 対症療法のみとなるため、予防接種による予防が重要となります。
感染症法に基づく取扱い
 4類感染症に指定されており、症状や所見及び病原体・血清学的に診断した医師は、直ちに最寄りの保健所に届出をすることが義務づけられています。
媒介疾患

黄熱
黄熱

リンク
厚生労働省検疫所FORTH
国立感染症研究所
島根県感染症情報センター