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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2021年11月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が5件(松江圏域1件、出雲圏域2件、大田圏域1件、浜田圏域1件)、 つつが虫病が1件(松江圏域)、 日本紅斑熱が2件(出雲圏域1件、浜田圏域1件)、 劇症型溶血性レンサ球菌感染症が1件(松江圏域)、 侵襲性インフルエンザ菌感染症が1件(松江圏域)、 侵襲性肺炎球菌感染症が1件(出雲圏域)、 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が1件(出雲圏域)、 新型コロナウイルス感染症が13件(雲南圏域1件、出雲圏域7件、浜田圏域5件)、 報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 9月 578件、 10月 730件、 11月 737件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
〇ヘルパンギーナ :(3.1)。 出雲圏域で流行していましたが、前月のピークに比べ半数以下になりました。 このまま収束すると思われます。
〇手足口病 :(4.1)。 11月の後半から、出雲圏域と益田圏域で患者報告が多くあり増加傾向です。 発熱の程度や期間・皮疹の出方などの臨床経過が2通りあるようです。 起因ウイルスが2種類あるかもしれません。 今後の動向に注意が必要です。
〇RSウイルス感染症 :(0.5)。 前月の半数以下に減少し、ほぼ収束したようです。 流行が残っていたのは浜田圏域が中心で、益田圏域もわずかにみられただけでした。 今シーズンは流行が早く始まり早く収束した年だったと言えます。
〇A群溶連菌咽頭炎 :(2.3)。 10月に比べ倍増していますが、それでもかつて多かった時と比べると報告数はわずかです。 全般的に、コロナ自粛で感染症が減少していますが、ウイルス疾患である「カゼ」よりも細菌感染症である本症は自粛の影響が小さいと言えます。
〇インフルエンザ :(0.0)。 4月以降報告がありません。
発生推移グラフ グラフ凡例
手足口病報告推移グラフ ヘルパンギーナ報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎および急性出血性結膜炎の報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が13件、性器ヘルペスウイルス感染症が0件、尖圭コンジローマが2件および淋菌感染症が8件 の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :1件。〇無菌性髄膜炎:0件。〇マイコプラズマ肺炎:0件。
〇クラミジア肺炎 :0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):0件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :22件。地区別では東部5件(23%)、中部5件(23%)、西部12件(55%)、隠岐0件 年代別では70歳以上が18件(82%)を占めています。 
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :0件。〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.病原体検出情報(2021年9月〜2021年11月の検出結果)
 ヘルパンギーナ及び手足口病からコクサッキーA4が、肺・気管支炎からRSウイルスが、咽頭炎・扁桃炎からRSウイルス、アデノウイルス1型、2型、5型、パレコウイルス1型が検出されています。
2021年9月から2021年11月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーAパレコRSVSFTSV新型コロナ 合計
12541
手足口病   1     1
ヘルパンギーナ   20     20
咽頭炎・扁桃炎871 14  21
肺・気管支炎     2   2
SFTS      3  3
COVID-19       178178
その他1        1
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