島根県感染症情報：2020年5月月報

１．県内感染症情報

１）全数報告感染症（１～５類感染症）[ ]は無症状病原体保有者を再掲

　結核が4件[1](雲南圏域1件、出雲圏域2件[1]、益田圏域1件)、レジオネラ症が1件(出雲圏域)、梅毒が3件(松江圏域2件、出雲圏域1件)、破傷風が1件(出雲圏域)、侵襲性肺炎球菌感染症が1件(松江圏域)報告されています。

＊週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) ： 3月 677件、　4月 502件、　5月 311件

２）インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算）　[ ]は週当り定点当り報告数

〇感染性胃腸炎：(6.9)。県内全域の患者報告数は減少しています。特に冬季に流行する疾患ですが、これからの時期も手洗いを励行し予防に努めましょう。

〇A群溶連菌咽頭炎：(2.3)。県内全域の患者報告数は減少傾向です。

発生推移グラフ

３）眼科定点報告

　急性出血性結膜炎の患者発生報告はありません。流行性角結膜炎の患者発生報告が1件あります。

４）性感染症報告

　性器クラミジア感染症が17件、性器ヘルペスウイルス感染症が4件、尖圭コンジローマが1件および淋菌感染症が1件の患者発生報告があります。

５）基幹病院報告

〇細菌性髄膜炎：1件。〇無菌性髄膜炎：0件。〇マイコプラズマ肺炎：0件。

〇クラミジア肺炎：0件。〇感染性胃腸炎(ロタ)：0件。

〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症：25件。地区別では西部が12件(48%)、年代別では70歳以上が15件(60%)を占めています。　　

〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症：1件。

〇薬剤耐性緑膿菌感染症：1件。　

２．病原体検出情報（２０２０年３月～２０２０年５月の検出結果）

　感染性胃腸炎からノロウイルスG1およびG2型が検出されています。肺・気管支炎からヒトメタニューモウイルスが検出されています。咽頭炎や扁桃炎からアデノウイルス1型、2型、3型、5型およびヒトメタニューモウイルスが検出されています。