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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2010年1月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 結核が17件(松江圏域8件、雲南圏域1件、出雲圏域5件、浜田圏域2件、益田圏域1 件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
定点からの全報告件数(眼科、STD、基幹定点含む):11月 5,766件 12月 4,980件(4週換算)1月 3,644件
○インフルエンザ :(40.5)。 一定点の週当り件数は第48週(48.0)以降、多少の増減はありますが漸減し、第4 週(7.7)と低下しました。第4週の時点では浜田圏域(13.6)、大田圏域(11.3)のみが注意報レ ベルを超えています。季節性インフルエンザの流行はありません。第29週以降の累計は12,884 件に上り2003年[9,764件]を大きく超えました。年齢別では、乳児1.3%、1〜14歳73.0%、 15〜59歳24.8%、60歳以上0.9%でした。
○感染性胃腸炎 :(68.8)。 全県で大流行となり、2006年11月[1,598件]、2007年12月[1,492件]、2008年3 月[1,412件]に匹敵する報告件数に上りました。大田圏域(101)、松江圏域(96)で特に多いです。 全国的に1月としてはここ11年で最多の報告となりました。
○水痘 ?:(7.2)。大田圏域(23)で大流行し、益田圏域(10)松江圏域(8)でも報告が多いです。しか しながら、全県では2007/08年冬季より少ない状況が続き(2007年1月は13.7)、全国的には、 本年1月はここ11年で特に報告が少ないです。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4.7)。隠岐圏域(21)で急増し、出雲圏域(9)でも多発しています。
○流行性耳下腺炎 :(1.6)。益田圏域(10)で昨年5月から流行が続いていますが、他圏域は非流行期です。
○RSウイルス感染症 :115件。11月中旬から全県で多発しています。昨年7月以降の累計は285件<東部158件、中 部71件、西部56件>に上り、1月末時点で、既に、調査報告が始まって以降で最多であった 2008/2009年シーズンの346件に次いだ報告件数となっています。全国的に1月の件数として は過去最多です。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ インフルエンザ報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の患者報告はありませんでした。また、現在のところ両疾患とも大規模 に流行する兆しはありません。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が7件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが3件、淋菌感染症が6件 でした。年間を通して患者報告数に大きな増減は起こっていませんが、患者の年齢層は20代から30代が大多数を 占め、低年齢化の傾向が伺えます。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域で20歳未満の1件が報告されました。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :40件。70歳以上が65%を占めていました。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :中部で70歳以上の1件が報告されました。
2.病原体検出情報(1月までの検出結果)
 インフルエンザからは新型インフルエンザウイルスが分離されており、季節性のインフルエンザAソ連、A香 港型、B型は分離されていません。また、感染性胃腸炎からはノロウイルスG1型、G2型及びA群ロタウイルスが主 に検出されています。
2009年11月 から 2010年1月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBRSVA群ロタノロウイルスヘルペスインフルエンザバクター カンピロ合計
1564G1G21新型
インフルエンザ        1106 107
感染性胃腸炎1  1 1210  116
咽頭結膜熱11         2
ヘルパンギーナ  1     1  2
肺・気管支炎    1    1 2
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