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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2008年9月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 アメーバ赤痢が1件(浜田圏域)、A型肝炎が1件(出雲圏域)、結核が15件(松江圏 域6件、雲南圏域1件、出雲圏域3件、浜田圏域1件、大田圏域2件、隠岐圏域2件)、 報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は  7月 1,042(4週換算) 8月 852件 9月 852件。
○感染性胃腸炎 :(19.3)。先月からの松江圏域(今月36)、大田圏域(今月19)の流行に加え、中部でも報告 患者数が増加(18)してきました。
○A群溶連菌咽頭炎 :(3.9)。出雲圏域(16)のみで流行が続き、9月中旬にやや報告患者数が増加しました。
○ヘルパンギーナ :(3.3)。松江圏域(6)、出雲圏域(6)で小流行していましたが、9月後半には報告患者数が 減少しました。
○手足口病 :(2.7)。松江圏域(3)、中部(3)、益田圏域(3)で報告患者数は増減しつつ減少してきています。
○咽頭結膜熱 :(2.0)。出雲圏域(4)で報告患者数がやや増えました。
○水痘 :(1.4)。報告患者数は漸減していますが、益田圏域(3)、松江圏域(2)でやや多いです。
○百日咳 出雲圏域で10代1例の報告がありました。4月以降計17件の報告になりました。
○RSウイルス 中部で2件報告があり、東部西部でも各1件、計4件の報告がありました。全国的に調査 開始(2004年)以降で最も早い時期での立ち上がりとなっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ A群溶連菌咽頭炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎の患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は松江圏域と浜田圏域から計26件の 報告があり、内23件が浜田圏域からです。10歳未満10件、10代2件、成人が14件でした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が7件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマが3件、淋菌感染症が 1件で、年間を通して報告患者数に大きな増減は起こっていません。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域から1件の報告がありました。本年はいずれも出雲圏域からの報告で計20 件(10歳未満5件、10代7件、成人8件)となりました。昨年は出雲圏域に限局し9月をピ ークに大流行しましたが、今年は流行していません。
○マイコプラズマ肺炎 :雲南圏域で3月から流行が続いています。本年は計80件(うち73件は雲南圏域です)、10 歳未満61件、10代8件、成人11件です。
○メチシリン耐性黄色ブ菌感染症 :西部で2か月連続して20件以上の報告があります。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :中部で2件の報告がありました。本年は、計6件、うち4件が中部からの報告で す。
2.病原体検出情報(9月までの検出結果)
 無菌性髄膜炎からはコクサッキーB3型とエコー18型が、ヘルパンギーナからはコクサッキーウイルスA2型、 A4型、A10型、B3型及びエコーウイルス18型が、熱性疾患からはコクサッキーA4型、B2型及びエコーウイルス18 型が、手足口病からはコクサッキーA16型エコーウイルス18型及びパレコウイルスが、発疹症からはエコーウイ ルス18型が分離されています。また、感染性胃腸炎からは主にエコーウイルス18型が分離されています。
2008年7月 から 2008年9月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名コクサッキーAコクサッキーBエコーパレコ腸管アデノノロウイルスカンピロバクター合計
24101623183GII
無菌性髄膜炎     612    18
ヘルパンギーナ132  11    8
熱性疾患 4  1 4    9
感染性胃腸炎    1 4 1118
手足口病   4  11   6
発疹症      3    3
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