確認された219例目について、1月8日に報道各社へ提供した資料は以下のとおりです。

１．概要

　１月７日（木）、島根県在住の方が広島県で新型コロナウイルス感染症患者と確認されたことについて公表したところです。その後、県央保健所において関係者の健康調査を実施した結果、新たに１名の新型コロナウイルス感染が確認されました。

２．感染者
【２１９例目】
（１）年代：非公表
（２）性別：非公表
（３）居住地：邑智郡邑南町
（４）症状：発熱（最高39.0℃）

３．調査の状況
患者の行動調査、濃厚接触者の特定及び健康調査を実施中です。

県説明（PDF）

【患者について】

• 最初に、患者さんについてであります。

• 患者さんは、「邑南町在住」の方です。

• この患者さんは、１月６日（水）に広島県で確認された邑南町在住の患者さんの同居の方です。

• なお、同居の方という続柄を公表したうえで、年代、性別を公表することは、個人の特定につながるおそれがあることから、年代、性別の公表は差し控えさせていただきます。

• この患者さんは、昨日、７日（木）に、６日（水）に広島県で確認された患者さんの同居者として検査を実施したところ「陽性」が判明したものであります。

• この患者さんは、昨日から３９度台の発熱がありますが、「軽症」であります。

• 昨日、感染症対策を講じた医療機関に入院されておられます。

• なお、６日（水）に広島県で確認された患者さんと接触された県内の方は、特定できており、昨日は、２２人の検査を実施し、この患者さん１人を除いて、全て「陰性」でありました。

• 本日以降のところで、引き続き、若干名の検査を実施する予定であります。

【現時点での行動歴】

• 県央保健所においては、感染拡大防止のため、昨日から行動履歴や、濃厚接触者についての調査を行っており、現時点で把握できた行動歴等について説明します。
• 患者さんの行動歴の調査や検査を進めるなかで、感染拡大防止のために公表すべき情報があれば、改めて、情報提供いたします。

＜発症日（無症状者は検体採取日）の２日前以降の行動＞

• 検体を採取した日の２日前以降の患者さんの行動についてであります。
• この間は、患者さんから他の方に感染する可能性がある期間であり、感染のおそれの高い濃厚接触者を確認するための調査であります。
• 検体を採取した６日（水）の２日前である４日（月）以降についてであります。

（１）患者さんは、この間、自宅で過ごしておられ、日常生活での接触はありますが、接触者は既に検査を実施しており、「陰性」が確認できております。

＜発症日（無症状者は検体採取日）の１４日前までの行動＞

• 次に、検体採取日の１４日前までの行動について、把握した情報について、ご説明します。
• この間に、患者さんがどこから感染したのか、この患者さん以外に感染者はいないのか、を調査するものであります。

（１）この患者さんは、この間、自宅で過ごしておられ、外出されておられません。

• 県としましては、引き続き、必要な調査・検査を実施し、感染拡大の防止に努めてまいります。

【県民の皆さん、報道機関の皆さんへ】

• 県民の皆さまにおかれては、これまでもお願いしておりますとおり、県から提供する情報に基づき、冷静な対応をお願いします。
• 個人を特定する行為や、患者さんへの誹謗中傷が拡がったりすれば、その後の事案で、保健所への情報提供や、そもそも感染や症状を名乗り出ることを控えるなどの悪影響が懸念され、かえって、広く感染拡大が県民に及びかねないという状況になることが懸念されます。
• 患者さんの人権を守り、感染拡大を防止するために、個人を特定する行動や、患者さんへの誹謗中傷は許されませんので、厳に謹んでいただきますよう、お願い申し上げます。
• 県では、患者さんの行動歴の公表は、個人の特定につながることがないように、感染拡大を防止するために必要な場合に限っております。
• 県が公表する情報が具体的でないために、様々な推測や憶測がなされる場合がありますが、県が公表している内容を超える内容は事実とは限りませんので、注意してください。
• また、県では、感染のおそれが高い濃厚接触者だけでなく、感染拡大を未然に防止するために、必要に応じて、接触があった方などに幅広く検査を実施することとしております。
• そのため、検査を受けるということだけで、出勤、登園、登校をしないよう求めること、ましてや、検査を受けた方のご家族など、関係者までに、そうしたことを求めることは、過剰な対応となりますので、控えていただきますようお願いいたします。
• 報道機関の皆様には、引き続き、患者さん、周囲の方への配慮、プライバシーを尊重した報道に、ご配慮願います。
• また、全国的に新型コロナウイルス感染症が拡大傾向にあるなか、県内でも、感染者の発生が続いております。
• 県民の皆様におかれては、職場や家庭での感染を防ぐため、感染リスクが高まるとして、政府が注意喚起をしている、「５つの場面（飲酒を伴う懇親会等、大人数や長時間におよぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わり）」に注意していただくとともに、

引き続き、

（１）「三つの密」の回避
（２）「人と人との距離の確保」
（３）「マスクの着用」
（４）「手洗いなどの手指衛生」
など、基本的な感染対策に継続して取り組んでいただくよう、お願い申し上げます。