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島根県の災害の歴史
本県は、気候地形、地質等その自然条件から災害を受けやすい状態にあり、全国でも有数の災害発生県です。
近年発生した災害では、平成18年7月豪雨で死者・行方不明者5名、公共土木施設に約192億円の被害が発生し、また、平成19年8月の隠岐豪雨では公共土木施設に約30億円の被害をもたらしました。
過去の大規模災害においては、昭和39年7月に発生した「山陰北陸豪雨」による集中豪雨では、死者110名、公共土木施設に約80億円の被害を受けました。この災害では、山崩れ、がけ崩れによる死者が犠牲者の9割以上を占めています。
また、昭和47年には7月9日から14日の梅雨前線豪雨により、死者26名、公共土木施設に約326億円の被害が発生しました。
昭和58年には、7月20日から23日にかけて、県西部を中心に梅雨末期の記録的な集中豪雨に見舞われ、各地で山腹崩壊が多発し、おびただしい量の土砂や流木が流下して、典型的な土砂災害となり、その被害は、公共土木施設関係で1,088億円余にのぼり、死者、行方不明者併せて107名もの犠牲者が出ております。
また、昭和58年発生災害の復旧中途の昭和60年7月には、再度県西部を中心に梅雨前線豪雨による災害を受け、その被害は、287億円にものぼりました。
更に、追い討ちをかけるように昭和63年7月に県西部(特に浜田管内)を中心に梅雨前線豪雨による災害をうけました。この災害も昭和58年災害同様山腹崩壊や小河川の氾濫により、昭和58年災害に次ぐ大災害となり、その被害は公共土木施設関係で465億円余にのぼり、死者、行方不明併せて6名の犠牲者を出したことは記憶に新しいところであります。
最近の災害の特色は局地的な集中豪雨による斜面崩壊及び土石流の発生による災害により尊い多くの人命が失われており、早急に急傾斜地崩壊防止施設、土石流災害防止施設等の整備の重要性があらためて認識されているところです。
観測地 |
松江気象台 |
浜田測候所 |
|||
---|---|---|---|---|---|
観測値 |
起時 |
観測値 |
起時 |
||
風 |
最大風速 |
WSW 11.6mm/s |
22日11時10分 |
SW 12.7mm/s |
22日20時20分 |
最大瞬間風速 |
WSW 19.1mm/s |
21日01時20分 |
SW 19.8mm/s |
22日18時50分 | |
雨 |
総降水量 | 208.00mm |
20日00時10分から 23日23時50分まで |
521.5mm |
19日21時20分から 23日15時20分まで |
日降水量の最大値 | 90.5mm | 22日 | 331.5mm | 23日 | |
1時間降水量の最大値 | 26.0mm | 22日04時40分まで | 91.0mm | 23日01時40分まで | |
10分間降水量の最大値 | 7.5mm | 21日21時40分まで | 20.0mm | 23日01時40分まで |
観測地 |
松江気象台 |
浜田測候所 |
|||
---|---|---|---|---|---|
観測値 |
起時 |
観測値 |
起時 |
||
風 |
最大風速 |
WSW 8.7mm/s |
14日12時10分 |
WSW 8.3m/s |
15日13時10分 |
最大瞬間風速 |
WSN 16.5mm/s |
14日12時02分 |
SW 13.3m/s |
15日13時01分 | |
雨 |
総降水量 | 247.0mm |
13日02時00分から 15日24時00分まで |
399.0mm |
15日01時04分から 16日10時20分まで |
日降水量の最大値 | 90.5mm | 22日 | 314.5mm | 15日 | |
1時間降水量の最大値 | 26.0mm | 13日00時40分まで | 90.0mm | 15日04時30分まで | |
10分間降水量の最大値 | 7.5mm | 13日23時50分まで | 22.5mm | 15日04時00分まで |
島根県で実際に起きた地すべり災害
中場地区(浜田市穂出町)
地すべり発生!
昭和58年7月22日から23日にかけて、梅雨による大雨が降り続きました。
この雨によって、23日13時頃、高さ80m・幅50m・移動土量15000立方メートルに及ぶ地すべりが発生し、山のふもとの人家や道路をのみこみました。
地すべりを防ぐ工事をすすめる
昭和58年から61年にかけて、地すべりを防ぐ工事をすすめました。
工事の内容は、地下水位を下げて、地すべりの動きを抑えるもの(横ボーリング)、すべる恐れのある不安定な土を取り除くこと(排土工)などでした。
島根県で実際に起きたがけ崩れ災害
進徳地区(益田市)
がけ崩れ発生!
平成11年6月29日、大雨によりがけ崩れ発生。
家まで土砂が押し寄せました。
がけ崩れ対策工事
法枠工で斜面をおさえ、対策工事完了。住民のみなさんの命を守り続けます。
平成11年度災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業により施工
お問い合わせ先
砂防課
〒690-8501 島根県松江市殿町8番地(県庁南庁舎) TEL:0852-22-5206(代表) TEL:0852-22-6785(防災学習会・土砂災害警戒区域に関すること) TEL:0852-22-5207(砂防関係事業に関すること(砂防)) TEL:0852-22-5378(砂防関係事業に関すること(地すべり・急傾斜・雪崩)) FAX:0852-22-5788 E-mail:sabo@pref.shimane.lg.jp ☆各事業の担当連絡先は、 砂防課トップペ-ジ/ご意見・お問合せに記載しています。