社会変化の意識

問２　さまざまな社会変化が生じつつありますが、あなた自身の生活を通じて特に強く感じていることがありますか。次の中から３つまであげてください。（○は３つまで）

　自身の生活を通じて特に感じる社会変化について、最も多いのは「子どもや若者が少なくなるなど地域の活力が低下した（４８．８％）」で、次いで「豊かな老後を迎えることを重視するようになった（４３．５％）」、「さまざまな情報に接する機会や情報の量が増えてきた（３８．１％）」、「自然の大切さの見直しや環境保全に対する意識が高まった（３１．９％）」の順になり、その他の項目は２０％以下となっている。

【地域別】

　「子どもや若者が少なくなるなど地域の活力が低下した」は大田地区（６２．４％）のみ６０％を超えている。一方、松江地区（４３．１％）では他の地区に比べ低い割合となっている。また、「さまざまな情報に接する機会や情報の量が増えてきた」は、出雲地区（４５．８％）で多い割合となっている。

【市郡別】

　「子どもや若者が少なくなるなど地域の活力が低下した」では、郡部（５４．１％）が松江市（４２．８％）」を１１．３ポイント上回っている。

【過疎地別】

　「子どもや若者が少なくなるなど地域の活力が低下した」では、過疎地（５４．７％）が非過疎地（４３．７％）」を１１ポイント上回っている。一方、「さまざまな情報に接する機会や情報の量が増えてきた」では、非過疎地（４１．９％）が過疎地（３５．０％）を６．９ポイント上回っている。また、「自然の大切さの見直しや環境保全に対する意識が高まった」では、非過疎地（３５．４％）が過疎地（２９．１％）を６．３ポイント上回っている。

【性別】

　「子どもや若者が少なくなるなど地域の活力が低下した」では、男性（５３．５％）が女性（４４．３％）を９．２ポイント上回っている。その他の項目では概ね同様の結果になっている。

【性･年齢別】

　「豊かな老後を迎えることを重視するようになった」では、年齢層が高いほど割合が高くなっており、２０歳代（１６．７％）に比べ６０歳以上では６０％を超える割合となっている。また、「さまざまな情報に接する機会や情報の量が増えてきた」では、男性３０歳代（６３．８％）が高い割合となっている。

【職業別】

　いずれの職業でも「子どもや若者が少なくなるなど地域の活力が低下した」の割合が高くなっているが、管理・事務・専門技術職と学生では「さまざまな情報に接する機会や情報の量が増えてきた」が第１位となっている。また、農・林・漁業で「子どもや若者が少なくなるなど地域の活力が低下した（６４．４％）」「豊かな老後を迎えることを重視するようになった（６２．５％）」、学生で「教養・文化的な志向が高まった（１８．８％）」が他の職業に比べて割合が高くなっている。

【ライフステージ別】

　「豊かな老後を迎えることを重視するようになった」では、ライフステージが進むにつれて割合が高くなっており、独身期（２４．８％）と高齢期計（６４．８％）では４０ポイントの差となっている。また、「さまざまな情報に接する機会や情報の量が増えてきた」では、家族形成期（５８．６％）が最も高く、最も低い高齢期II（３０．０％）とは２８．６ポイントの差となっている。

【「社会変化の認識」の時系列推移】

　平成１２年度からの傾向を時系列でみると、上位グループの「子どもや若者が少なくなるなど地域の活力が低下した」、「豊かな老後を迎えることを重視するようになった」の割合は４０〜５０％程度で推移している。「子どもや若者が少なくなるなど地域の活力が低下した」については相対的に増加傾向がみられる。一方で、「女性の社会進出が一般的なものになった」「海外旅行や輸入品の購入など外国が身近になった」では、相対的に減少がみられる。