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島根県の歴史上の負の部分について


 

【提案No.A2023-00419】3月22日受付

 

 島根県の歴史上の負の部分も明確に見つめ、伝えることが大事ではないでしょうか。

 学校で教えられる内容、あるいは県や市町村の観光パンフレット等には、歴史の中でも負の部分が明確に語られているとは言えません。例えば、「石見銀山は世界にも知れ渡っていた」という記述はあっても、「灰吹き法によって多くの鉱山関係者が短命だった」という記述はないように思います。

 近代になり「津和野町の笹ヶ谷鉱山(昭和46年完全閉山)により町は栄えた」と記されてあっても当時問題となっていたヒ素汚染やカドミウム汚染について語られる事はありません。

 文豪・森鷗外も医師としては誤った白米至上主義により、ビタミンB欠乏による脚気により多くの陸軍兵士が命を落としたという事実が記された観光案内書等は見たことがありません。決して自虐的になれとは申しませんが、負の部分も学校教育の場で、あるいは県内外の方へ知ってもらうべきだと思います。

 

【回答】4月12日回答

 

 文化財を紹介したパンフレット等では、紙面の都合もあることから、文化財の持つ歴史的価値を中心に記述しています。

 しかしながら、調査研究は「負の部分」も含めさまざまな視点で行っており、その成果については、紙面が確保できる刊行物では紹介しています。

 例えば、石見銀山遺跡について、県教育委員会発行の副読本「ふるさと読本もっと知りたいしまねの歴史」や大田市教育委員会が発行している一般向けの書籍「石見銀山ことはじめ」では、鉱山病により鉱山関係者が短命であったことについて触れています。

 今後も、いただきましたご意見も参考にしながら、引き続き文化財の情報発信に取り組んでまいります。

 なお、学校においては、法に定められた学校教育の目的や目標を達成するために、文部科学省が定めている「学習指導要領」を基準として各学校が教育課程を編成し、児童生徒の心身の発達の段階や特性および学校や地域の実態を十分考慮した教育を行っています。島根県の歴史に関わる内容については、主に小学校・中学校の社会科、高等学校の地理歴史科で取り扱うこととなりますが、それぞれの教科・科目において学習指導要領に定められた内容を基準とした教育を引き続き行ってまいります。

(教育庁教育指導TEL:0852-22-5419、文化財TEL:0852-22-5880)

 

 

 


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