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夜間中学の設置について(追加意見)


 

【提案No.A2022-00601】3月2日受付

 文部科学省は令和4年6月1日付けで「夜間中学の設置・充実に向けた取組の一層の推進について(依頼)」を発送しており、令和2年の国勢調査結果における未就学者が約9万4千人、最終学歴が小学校の人が約80万4千人というデータを基に夜間中学の必要性が述べられています。島根県では未就学者が575人で、人口に占める割合が0.1%、最終卒業学校が小学校の人が7559人で1.1%の割合です。全国平均は前者が0.09%、後者が0.7%なので、どちらも高い数値です。不登校等の事情により義務教育を受けることが不十分だった人や、外国籍の人たちに教育を受ける機会を保障してほしいと考えます。鳥取県では令和6年4月に県立夜間中学を開校することが決定されています。島根県にも夜間中学を設置することを強くお願いします。

【回答】4月5日回答

 県教育委員会では、これまで市町村教育委員会とも連携しながら、県内に夜間中学の対象となる方がどのくらいおられるのか、またそういった方が夜間中学での学びを求めておられるのかといった点について継続して調査研究を行ってまいりました。

 夜間中学の対象となる方のうち義務教育を修了しないまま学齢期を過ごされた方につきましては、戦後の混乱期において義務教育を受けられなかったケースが想定されます。現在の年齢で80歳以上の方の中に該当する方がいらっしゃる可能性がありますが、これまでそうした方から夜間中学での学びを求める声は寄せられていない状況です。

 また、不登校などさまざまな事情により十分な教育を受けられないまま中学校を卒業された方や、日本の義務教育レベルの内容の理解が困難な外国籍の方につきましては、多様な学び方が可能である宍道高校の定時制、通信制などで、中学校の内容の学び直しや日本語の理解習得を行いながら、高校教育及び高校卒業後の進路、進学、就職につなげていくことが望ましいことから、現時点では県立の夜間中学校を設置することは考えていません。

(教育庁学校企画TEL:0852-22-5895)

 

【提案No.A2023-00296】11月22日受付

 

 小・中学校において不登校の児童・生徒が増える中で、県立の夜間中学の必要性は高まっていると思います。校区内の小・中学校にどうしても行くことができず、経済的に民間の学校にも行くことができない児童・生徒は県立の夜間中学を必要としていると思います。

 私の孫がそのような状態になっていて、12月になったら大田にできた夜間中学に行ってみようと思っています。必要性は松江市の方が高いと思われますので、公的な機関で夜間中学を設置してほしいと思います。

 

【回答】12月15日回答

 

 本県の場合は、不登校などさまざま事情により、十分な教育が受けられないまま中学校を卒業した方などに、中学校の内容の学び直しについてのニーズがあると考えています。

 そういった方々の多くが、現在、宍道高校や浜田高校の定時制・通信制課程に進学しており、過去に不登校等であった方の入学は、年々増加しています。両校では、定時制・通信制のカリキュラムの柔軟さを生かして、10年以上も前から、「国語入門」、「数学入門」、「英語入門」といった科目を設定し、中学校で学ぶ基礎的な内容の復習から学習を始めることを可能としています。また、通信制の対面指導であるスクーリングは、両校まで来なくても、益田市内、大田市内、隠岐の島町内でも受けることができるよう体制を整えています。

 学び直しを求める若い世代の方々にあっては、このように、中学校の内容の学び直しから高校段階の学習へと連続させ、卒業後の進学や就職につなげ、自立した社会生活への道を広げていくことが、ご本人にとって望ましいものと考えています。

 従いまして、現時点において、県立として、夜間中学を設置することは考えていません。

 なお、小中学校の児童生徒に対しては、市町村教育委員会が設置する教育支援センター(10市町12施設)が、登校という結果のみを目標にするのではなく、社会的自立支援を行う場としての役割を果たしており、県からもこの支援を行っています。

(教育庁学校企画TEL:0852-22-5895)

 

 


[この回答に対する意見募集]

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広聴広報課県民対話室

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