ハウス栽培専門農家の経営の複合化について
【提案No.A2021-00544】1月11日受付
ハウス栽培専門農家へ、将来の燃料価格の再高騰に向けた取組が望まれます。
ハウス園芸は年間を通し安定的収入をもたらす半面、燃料が高騰しても投資や作業の継続が欠かせない業態です。したがって、平時作業が粗放栽培でき、かつ、採取から出荷までの作業を一気通貫で作業委託できる業態との経営の複合化が望ましいです。それが実現できる業態は花木栽培で、耕作放棄地の多い山間地でもできます。ただし、花木苗木の定植から成木・母樹化までに3~5年かかるため、苗木の定植時と枝物採取時に集中的な作業が必要です。地域内のハウス専門農家が一団となって、農地バンク借り受けの中山間地の耕作放棄地へ参入し、随時、花木苗木を新植、育成、母樹化していけば、3年後から協働作業または一気通貫で作業委託できます。
【回答】1月24日回答
燃油価格等が高騰する中、農業者の方が経営安定を進めていくことは大きな課題と考えています。
今回ご提案いただいた花木の品目は分かりかねますが、一般的に花き・花木栽培には、消費者に買っていただける品種の選定と取引先の開拓、また、栽培に必要となる資機材の整備や技術の習得など、他の品目以上に緻密な販売戦略と高度な栽培技術が必要となります。
例えば、アジサイはご家庭で栽培する際はほとんど手間がかかりませんが、現在母の日に向けて島根県から出荷されているアジサイについては、商品化するに当たって、消費者に買っていただける品種開発から始まり、それを栽培するための技術確立や習得、必要となる施設の整備など、多くの労力とコスト、10年以上の歳月をかけて、ようやく買っていただける商品となっています。
もちろん、労力やコストがかからない品目の選出や栽培方法の確立は重要な課題ですので、花き・花木にかかわらず、農業者の経営安定に向け、今後とも技術開発や普及を進めていきたいと考えています。
なお、経営の複合化を含めて、農業者の方が花き・花木経営に取り組まれる場合には、施設・機械の整備や試験栽培などに対して補助事業等により支援を行っています。
(農林水産部産地支援課TEL:0852-22-6665)
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