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木質バイオマス燃料について


 

【提案No.A2021-00494】9月19日受付

 

 県の環境部門や農林部門では、薪やペレットなどの木質バイオマス燃料を温暖化防止に資するものとの立場をとっています。確かに木質バイオマスは低炭素とされていましたが、2021年1月25日に欧州委員会が出した報告書「TheuseofwoodybiomassforenergyproductionintheEU」では、「ほとんどの森林バイオマス(主にペレット・薪などの木質バイオマス燃料)はカーボンニュートラルではない」、「20年を超えると、化石燃料(石炭・石油)よりも温室効果ガスの排出量が多くなる」と、結論付けています。また、アメリカ環境保護庁が木質バイオマスストーブは呼吸器疾患(喘息やCOPD)を誘発すると指摘しています。

 県内では飯南町や吉賀町が薪ストーブ設置補助事業を行っています。しかし、健康被害を誘発し、温暖化防止にも寄与しないのであれば普及させる理由がありません。薪ストーブやペレットストーブの普及は中止されるようお願いします。地元木材の利活用は大切な取組ですが、木質バイオマス燃料以外の方法は採用できないのでしょうか。

 

【回答】1月21日回答

 

 県では、森林資源を活用した林業・木材産業の振興および適切な森林整備のため、「伐って、使って、植えて、育てる」循環型林業を推進しています。

 伐採された木材は、原木価格が最も高い順に、製材用、合板用、製紙用、燃料用と各用途に応じて利用を進めています。

 通常、木質バイオマス燃料用として利用される木材は、利用価値の低い曲がり材や短材、枝条などが主に使用されており、燃料用としての需要もある中で、木材資源の有効活用の観点から利用されています。

(農林水産部林業TEL:0852-22-5957)

 

 県では市町村を経由し、木質バイオマスストーブの設置経費の一部を補助しているところですが、環境省の「木質バイオマスストーブ環境ガイドブック」では、「木質バイオマスストーブの取り扱い方法によっては、有害物質を含むガスが排出され、家族や近隣の方々の健康に悪影響を及ぼす恐れがある」とされており、「木質バイオマスストーブ普及のための環境ガイドライン」では、木質バイオマスストーブの燃焼に伴って排出される物質や人体への影響について説明されています。

 このようなことから、県はホームページに掲載している「木質バイオマスストーブの適切な使用についてのお願い」の中で、上記ガイドブックやガイドラインを紹介するとともに、木質バイオマスストーブの適切な使用方法について、同ストーブの利用者や補助申請者等への周知を県内市町村へ依頼し、幅広い周知に努めています。

(地域振興部地域政策TEL:0852-22-5158)

 

 

 


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島根県政策企画局広聴広報課県民対話室
〒690-8501
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