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公立高校の入試制度について(追加意見)


 

【提案No.A2019-00507】10月30日受付

 

 公立高校を1校しか受検できない現在の入試制度になって、数年経ちます。第2志望を公立高校にできないため、県内の私立高校に関心がない場合、県外の高校を受検する生徒も増えてきたと聞きます。

 さまざまな少子化対策を取るなどして育んできた子どもたちを県外に送ってしまう現行の制度を見直し、前の制度に戻すべきと考えます。

 県外高校受検者の割合がどのように推移したのかを調査・公表し、結果によっては、制度の見直しを検討してください。

 

【回答】5月11日回答

 

 県内の中学3年生が、部活動や将来の職業等に関する希望を理由として、県外の学校に進学している実態があることは承知しています。また、安来と米子など県境付近で生活圏が同じ場合にも、県内から県外への進学があり得ると思いますが、それらの人数の詳細については把握していません。

 一方、島根県公立高等学校入学者選抜では、受検生が2回目のチャレンジに臨めるように第2次募集制度を設けています。それによって県立高校への入学をかなえる受検生もいます。

 県教育委員会としては、中学生一人一人が自分の適性や能力、将来の進路希望等を考えて自ら志望校を選択するということを大切にしながら、県立高校が中学生にとって魅力ある志望校となれるよう取り組んでいきます。

(教育庁教育指導課)

 

【提案No.A2020-00865】7月9日受付

 

 ご回答拝読しました。

 以前より、部活動や家の事情等で他県の高校へ進学する生徒がいることは承知しています。今回間題としているのは「県内の高校に通いたいが、公立高校に行けず、県外の私立高校を選んだ生徒の実態把握」です。中学校に要請すれば可能だと思いますし、県として把握すべきではないでしょうか。また、回答に「受検生が2回目のチャレンジに臨めるように第2次募集制度を設けています」とありますが、どの高校でも毎年2次募集があるわけではないですし、その年にどの高校で2次募集があるかは出願時には誰にも分かりません。そういう意味で現行は事実上1校しか受検できない仕組みであり、「受検生が2回目のチャレンジに臨めるように第2次募集制度を設けています」とは、的外れな回答だと考えます。実質、公立高校1校のみの受検になるため、新制度になってから、中学校では大抵は私立高校の受検を薦められます。大量の生徒が私立高校の入試を受けるようになり、学校外の大規模施設を借りて入試を行っているところもあるほどです。保護者の負担は大きく、私立高校が潤うばかりの制度と言わざるを得ません。

 「中学生一人一人が自分の適性や能力、将来の進路希望等を考えて自ら志望校を選択するということを大切に」されるのであるならば、中学生・保護者・中学校教員等当事者の声を聞いて以前の入試制度に戻すことを真摯に検討してほしいと思います。当事者へのアンケートの実施も要望します。

 

【回答】7月22日回答

 

 平成28年度入学者選抜までの第2志望校制度は、他県に例のない島根県独自の制度で、出願した第一志望校だけでなく、第二志望校を含めて合否を決める制度であったため、合否に至る経緯が複雑で分かりづらく、受検生にとって必ずしも本意でない入学となる場合があるとの声も意見もありました。

 現在の一般選抜では、受検生が「行きたい」学校である志望校でのみ志願者の合否が決定される制度になっており、同一学校内の複数学科を志望できる制度はそのまま残しています。また、出願状況を見ていったん出願した志望校を変更できる制度も導入することで、受検生がより主体的に高校が選択できるよう変更した制度です。

 島根県公立高等学校入学者選抜は、平成29年度入学者から変更し、これまで4回実施しており、全体的な総括が必要な時期と考えています。第2次募集制度のあり方も含めた受検機会の複数化については、いただいたご意見も参考にさせていただき、制度の総括とともに今後の検討の一助とさせていただきます。その際、県外の高校への進学理由等の詳細な実態把握についても検討していきます。

(教育庁教育指導課)

 

【提案No.A2020-01028】9月16日受付

 

 ご回答拝読しました。

 回答に「平成28年度入学者選抜までの第2志望校制度は、他県に例のない島根県独自の制度」とありました。島根県は、他県に比べ私立高校が少なく、通学における交通機関の制約も非常に大きいのが特徴です。そのため、「他県に例のない独自の制度」になるのは当然かと思います。それを、数や特色において私立高校の選択肢が潤沢にある他県のまねをするのは無意味だと考えます。

 例えば、将来、難易度の高い4年制大学への進学を考えている中学生が、県内の公立普通高校を受検したいと考えていたとします。もし不合格になった場合を考えると、普通高校で2次募集が実施される確率は非常に低く、かつ行きたい私立高校が通学圏内にないとき、その生徒はどうするでしょうか。兄弟や親戚が県外にいる場合、県外の高校を第2志望(場合によっては第1志望)として受検することになります。このような生徒は、新しい制度になってから顕著に見られます。

 現制度の利点もあるとは思いますが、少子化対策などを講じて大切に育んできた人材を、みすみす県外へ流出させる面も併せ持つことを勘案してください。高い志を持った子どもたちを、せめて高校までは島根県で育ててほしいのです。

 また、私立高校の受検者数がどれだけ増えているのか把握してください。現在の入試制度では、私立高校と県外高校の受検者が増え、結果的に保護者の経済的負担が増えているということを認識した上で、現制度を総括、検討してください。

 

【回答】10月29日回答

 

 前回回答させていただきましたように、現在の島根県公立高等学校入学者選抜の制度については、受検生がより主体的に高校を選択できるようにするために見直しを行い、変更したものです。

 今後、制度の総括を行う際には、県内私立高校および県外高校への進学状況のほか、このたびいただいたご意見も考慮し、総合的な観点から検討してまいります。

(教育庁教育指導課)

 

【提案No.A2021-00335】8月23日受付

 

 第2志望校制度へ公立高校入試制度を見直すために、当事者(中学生、保護者)へのアンケート実施と結果公表、結果を踏まえた対応を早急にお願いします。

 これまでの提案、回答を拝見しました。

 第2志望校制度がなくなった理由として「合否に至る経緯が複雑で分かりづらく」とありますが、この点が問題であり、受検生の多くは、第2志望校制度を望んでいるのではないでしょうか。

 合否の経緯を分かりやすくすることと効率化を検討し、結論を明確に示していただき、合否を決める側、受検をする側、双方にとってより良い制度への見直しを早急にお願いします。

 受検生にとってはその後の人生に関わる重大な問題です。現行の制度になって以降、苦しい思いをしている生徒の声に耳を傾けて、早期実施をお願いします。

 

【回答】9月17日回答

 

 以前行っていた第2志望校制度では、公立高等学校への進学先がより広く保証されることになる反面、合否に至る経緯が分かりづらいとの課題のほか、第2志望校に入学した場合、入学先の学校の教育と生徒の志望とのミスマッチなど、さまざまな課題が生まれているとの指摘がありました。

 現在実施している入学者選抜制度は、こうした課題を解消するために、生徒の主体的な進路選択を促すことを第一の目的として実施しています。

 現在、県教育委員会では、これまで指摘されてきた課題と現在実施している制度の成果を踏まえながら、望ましい今後の高等学校入学者選抜のあり方について検討を進めているところです。

 検討に当たっては、これまでの受検者の動向を分析するとともに、中学校の先生方や保護者の方のご意見も広くお聞きすることとしています。

 今回いただいた、アンケート実施の提案についてのご意見も参考としながら、高等学校入学者選抜制度がより良いものとなるよう、引き続き検討を進めてまいります。

(教育庁教育指導TEL:0852-22-6132)

 

 

 


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