ある公立高校のコロナ感染症対策について気になりましたので、高校に指導していただきたくお願いします。

　その高校は進学校のため、ここ最近、県外に出ていったん帰って来る、というような生徒がおられます。ただ、その帰ってきた生徒について自宅待機などのコロナ対策が何もされておらず、問い掛けても、周りの生徒が気を付けるようにとのことです。県内でも感染者が増加している中で、信じられないほどの危機管理のなさではないでしょうか。もし、クラスター等発生した場合、受験を控えている学生の将来に大きな影響を与えるのではないでしょうか。

　島根県からぜひとも指導を、強くお願いします。また、この件について、島根県としてどうお考えなのか、聞かせてください。

　県教育委員会では、新型コロナウイルス感染症への長期的な対応をする中で、新しい生活様式を取り入れながら子どもたち一人一人の健やかな学びを保障していくため、「新型コロナウイルス感染症に対応した県立学校運営ガイドライン」（以下ガイドラインとする）を策定し、各学校ではこのガイドラインに従ってより一層安心・安全な学校づくりを進めているところです。

　ガイドラインでは、大学等の入試や就職試験などの受験で出掛ける場合においては、マスクの着用や手洗いの徹底など、移動中を含め感染防止対策を万全にするよう生徒等に指導すること、特に、県外に出掛ける生徒に対しては、帰県後２週間程度、毎朝の検温、体温の記録、風邪症状の確認などを生徒だけに任せるのではなく、教職員が直接本人に確認するなど、徹底した健康観察を行うこととしています。

　なお、１月７日に緊急事態宣言が発出された東京都など１都３県のほか、都道府県が住民に対して不要不急の外出を要請している地域について、県民の皆さまには往来を控えたり、慎重に判断するようお願いしていますが、就職活動や受験などでの往来については、上記ガイドラインを徹底した上で、控える必要はないこととしています。

　引き続き、各学校においてガイドラインに沿った感染症対策の実施を徹底してまいります。

（教育庁学校企画課、教育指導課）

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