働き方改革の一環として、ワークシェアリングを提案します。

　現在、引きこもりや発達障がいの人たちへの支援が、全国でも問題になっています。特にこれらの人たちの働く場所の確保が、障がい者支援の枠からこぼれ落ちている、と感じます。私自身、自閉スペクトラム症の診断を受け、働ける場所を探していますが長時間勤務ばかりで継続的雇用に結び付かないのが現状です。例えば１日６時間であっても、仕事以外に何も手に付かなくなるほど疲労する発達障がい者は少なくありません。１日５時間以内、できれば３時間くらいから、トレーニング段階から時給を出すことで、まずはやる気に火を付けることが、働き手を増やすことにつながると思います。

　このように、短い時間でもその日の体調に合わせて働ける仕組みを作ることは、障がい者だけでなく、持病や家庭の事情をお持ちの方、妊婦さんや育児中のお父さんたち、皆のためになると思います。世の中が変化し、副業が当たり前になりつつある今、少しでも多くの人に働けるチャンスを分配してほしいと思います。

　ご提案いただきありがとうございます。

　ワークシェアリングは、元々は雇用の維持・創出という目的で始まったものですが、最近の少子高齢化の進展や労働者の価値観の変化が進む中、多様な働き方の実現手法の一つとして考えられるようになっています。

　県では、障がいのある方だけでなく、ニートや引きこもりなどの若年無業者、中高年齢者および女性など、それぞれの事情や希望に応じた多様で柔軟な就労の実現に向け、ハローワークなどの関係機関と連携して取り組んでいます。

　障がいのある方の就労支援として、県が委託する民間企業において短時間から始められる職業訓練や、訓練期間中に手当が支給される制度もあります。

　具体的な就労については、ハローワークの「障がい者専用窓口」で、一人一人の障がい特性や適性を踏まえた職業紹介を受けることができます。また、県内７カ所にある「障害者就業・生活支援センター」では就業面と生活面の一体的な支援を行っていますので、こうした窓口にお気軽にご相談くださいますようお願いします。

（商工労働部雇用対策課）

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