県内の感染者が引っ越しを余儀なくされたり、家に石を投げられたり、大学を辞めたりしたという噂がまことしやかに語られています。これが事実であれば深刻です。事実確認を行い、事実であれば然るべき対応を、嘘であれば事実無根の噂を広めるべきではないと再度明言してもらえないでしょうか。また、感染者自身が誹謗中傷や差別などの被害にあった場合の相談窓口を設置できないでしょうか。

　全国で感染者や県外移動者への中傷が問題になっており、私の周囲でもPCR検査を受けて陽性になった後の中傷や差別が怖いため、検査を受けたくないと言う声があります。

　県としてこれらに率先して対応し、感染者を守る態度を明確にすることで、県民の不安は減らせると思いますし、結果として噂や誹謗中傷も減らせると思います。ご検討をよろしくお願いいたします。

　感染した高校生を中傷したりする人がいるそうです。悪いのは新型コロナウイルスです。感染した生徒たちに非はないと知事からもメッセージをもっと送ってもらえないでしょうか。

　県内の高校に対する中傷は沈静化しましたでしょうか。あまりに執拗なもの、学校業務に支障を来したり生徒や教師達を追いつめるものでしたら、裁判沙汰に持ち込んだり警察に相談してもよいのではないでしょうか。コロナに感染した人は悪くありません。

これらの他にも、多数ご意見をいただいています。

　新型コロナウイルス感染症を個人の努力で完全に排除することはできず、感染したこと自体を責めるようなことがあってはなりません。また、感染された方やその家族、治療にあたった医療関係者等に対して不当な扱いや、差別、偏見があってはなりません。

　インターネットやSNS等への根拠のない、差別的な書き込み、不確かな情報や個人情報の拡散等は人権侵害につながる行為であり、厳に慎んでいただきたいと考えています。

　しかし、残念ながら、県が行っているインターネットやSNS上のモニタリング調査では、クラスターが発生した松江市内の高校の生徒の写真が無断掲載されている事例が多数確認されました。こうしたことは、無断掲載された生徒への誹謗中傷につながる可能性が高いことから、当該高校の意向もあり、法務局へ削除の通報を行ったところです。

　今後も、モニタリング調査を行い、必要に応じて、プロバイダへの削除依頼や法務局への削除の通報を行ってまいります。

　また、新型コロナウイルス感染症に関連して人権侵害を受けた場合は、下記の窓口で相談をお受けしています。

（環境生活部人権同和対策課）

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