高校野球、インターハイなどの全国大会等の中止で、高校3年生の仲間たちとの思い出が無くなるのは、親としてすごく残念です。全国大会の中止はこの状況の中やむを得ないと思いますが、高校部活動の最後の思い出として、地方大会だけでも実行してほしいと思います。

　5月23日の新聞に、市郡中学校体育総合大会の代替大会の開催にかかる判断が地域によって異なるという記事がありました。県大会でなく市郡で開催が検討されていること、大会が開催されない市郡もあること、大会ではなく近隣学校との交流試合が最後になる生徒がいることに、非常にショックを受けています。

　生徒たちも保護者も、新型コロナウイルス感染症の流行で練習や大会、遠征等を我慢してきました。本当であれば、この間に、たくさんの貴重な経験もできたはずです。せめて最後に3年間部活動に打ち込んだ生徒たちの成果を披露する場を、特別な大会として準備してもらうことはできないでしょうか。

　彼らは、島根の将来を担う子どもたちです。過度な自粛によるリスク回避ではなく、withコロナの生活を始めるためにも、また何より生徒たちの気持ちを第一に考えて、中総体の代替大会の開催について前向きにご検討ください。

　このたびは「知事への提案箱」にご提案をいただき、ありがとうございました。常日頃より、県内の学校における新型コロナウイルス感染症対策の取組に対し、保護者の皆様、関係の皆様をはじめ、県民の皆様に格別のご理解とご配慮をいただいておりますことに、深く感謝申し上げます。

　高校については、インターハイ、夏の甲子園などの全国大会をはじめとする各公式大会が中止となりました。県としましては、各競技団体とも協議を重ね、諸条件が整う競技種目については、新型コロナウイルス感染症対策を十分講じた上で、特に高校3年生の最後の成果発表の場として、代替大会を開催することとしました。

　具体的には、現在、陸上競技やバスケットボールなど15競技種目の開催が決定しています。高校野球については、「島根県高等学校夏季野球大会」として、7月17日から開催が決まっているところです。

　中学校については、4月28日に「全国中学校体育大会」及び「島根県中学校総合体育大会」それぞれの中止が決定されました。県中体連としては、これらの大会の代替大会を開催する場合には、いずれも予選会等が必要であることから、県大会の代替となる大会は実施せず、各市郡単位での総体・交流試合等を実施することとされました。県教育委員会としましては、県中体連の意向を尊重することとしました。

　今後も、学校活動における感染・感染拡大のリスクをできるだけ低減しつつ、生徒たちが生き生きと輝く活躍の場を提供できるよう、取組を進めてまいります。

（教育庁保健体育課）

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