6月19日(金)邑南町さくらんぼ生産者の皆さん
島根県内唯一のさくらんぼ観光農園である石見雲海農園(邑南町)の代表取締役・溝邊達仁(みぞべ・たつじ)さんと総務部長・高本一博さんほか関係者の皆さんが知事を訪問され、今が旬のさくらんぼを囲んで懇談しました。
(写真:皆さんと)
新型コロナウイルス感染症の影響が心配されましたが、無事6月7日から観光客の摘み取り体験も始まりました。高本さんによれば「お客さんの体温を測って住所も記入していただいたり、団体客は対応が難しいことから個人や小規模グループに限定したりと、運営にもいろいろ工夫をしています」とのことです。
石見雲海農園では、5品種のそれぞれ味わいの異なるさくらんぼを栽培しており、お客さんの好みによって好きなものを選べるそうです。知事も懇談の途中で二品種を試食。「佐藤錦は、ちょっと酸味があって甘さが引き立ちますね。紅秀峰は果肉がしっかり詰まっています」と顔をほころばせました。
(写真:さくらんぼを囲んで懇談と試食)
今から二十数年前、農園の母体である建設会社の先代が社員旅行で山形を訪れ、車窓から見えるさくらんぼ畑の綺麗な赤い実が印象に残ったことが、邑南町でさくらんぼ栽培を始めるきっかけになったとのこと。平成11年の農園開園以降、山形から指導に来てもらい、苗木から木を育て成功と失敗を繰り返しながら、今では見事なさくらんぼを県内外に提供できるようになりました。
(写真:つややかな佐藤錦(奥側)と紅秀峰)
「美味しいさくらんぼを育てるには寒暖差が大事で、7度以下の気温が200時間必要なんです。邑南町はさくらんぼ育成に適した気候があり、綺麗な水にも恵まれています。島根でもこんな作物が育つんだと広く知って欲しいとの願いから、今日はおうかがいしました」と溝邊さん。知事は「新型コロナウイルスのため観光・飲食業は大きな打撃を受けています。今後盛り上げていくためにも、この美味しいさくらんぼを広く県民や県外に届けていただくよう、これからも頑張ってください」と応えました。
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