3月19日(木)島根県県民栄誉賞受賞者・里見香奈さん
出雲市出身の女流棋士・里見香奈さんは、令和元年9月に史上初の女流六冠を達成するとともに、本年2月には女流タイトル戦連覇として女流名人最多の11連覇を達成するなど、数多くの記録を打ち立ててこられました。
これらの偉業は、広く県民に敬愛され、県民に明るい希望と活力を与え、県民であることへの誇りを喚起するなど功績が顕著であることから、このたび、澄田信義元知事以来二人目となる島根県県民栄誉賞が里見さんに授与されました。
3月19日、里見さんはご両親と共に知事室を訪問され、表彰式に臨みました。
(写真:表彰式)
表彰式には多数の報道陣が詰めかけ、里見さんへの注目の高さが窺われました。知事から表彰状の他に、記念品として八雲塗りの木製飾り盆や美肌グッズを贈呈。知事から「八雲塗りにあしらわれた牡丹は県の花で、その花言葉は『王者の風格』。里見さんにふさわしい花として選びました」と説明がありました。
終了後の懇談では、知事の「対戦の時には何手先くらいまで読むものですか。私は仕事ではせいぜい三手先くらいですが」との発言に笑いが起こり、そこから対局の話に。「対局には段階があるんです。最初はいろいろな可能性があるので深い読みはできませんが、対局が進むにつれて可能性が絞り込まれ、読み筋の幅が変化すると共に読みも深まっていくんです」と里見さん。「若い頃は攻めの将棋でしたが、近年は受けたり攻めたり、バランス良く指すようにしています。そうでなければ、勝てません」との言葉に、知事は「なるほど、ひとつの流れにだけ固執していると、それが外れた時に対応できないですからね」と頷いていました。
(写真:懇談の様子)
里見さんは、将棋好きのお父さまの影響で小学1年生の頃から将棋道場に通い始め、中学1年生で女流プロ棋士に昇格。その当初から目指していた女流名人位を高校3年生の時に射止めた後の活躍は、多くの人の知るとおりです。「中学生の頃から、ご両親に将棋の道を認められ、背中を推されてここまで来たのですね」との知事の言葉に、里見さんは「両親には心から感謝しています。プロになった時には今の自分は想像もできませんでした。良くも悪くも挑戦できたのだと思います。今回このような賞をいただく力が今の自分にあるのかどうか分かりませんが、島根県が少しでも明るく元気になるよう、これからも私自身ひとつひとつ積み上げていきたいと思います」と抱負を述べました。
(写真:みなさんと)
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