3月9日(月)島根県文化奨励賞受賞者のみなさん
島根県では、県内の個人・団体で文化芸術の分野において積極的に創作・発表活動を続け、将来の活躍が期待される方々に対し、文化奨励賞を授与しています。
令和元年度島根県文化奨励賞を受賞されたのは以下の二組です。
【令和元年度島根県文化奨励賞受賞者】
- ヴォーカルアンサンブルレザミデュソン(益田市/音楽(合唱))
- 松本三千子さん(松江市/美術(工芸))
3月9日(月)、受賞者の松本さん、レザミデュソンから寺戸貴子さん(代表)と岸本美穗さん(渉外担当)の3名が知事室での表彰式に臨み、知事から賞状と盾を受け取りました。
(写真:表彰状を授与)
ヴォーカルアンサンブルレザミデュソンは、平成20年に益田市で結成された女声合唱団です。昨年12月の10周年記念公演では、バレエ団体との共演により物語性のある趣向を凝らしたプログラムを披露するなど、さまざまな試みに挑戦する幅広い活動を継続していることが評価されました。
松本三千子さんは、県内では希な七宝焼に取り組んで二十数年、日本伝統工芸展新人賞ほか数多くの賞を受賞してこられました。近年は日本伝統工芸展諸工芸部門の一次鑑査委員、島根県総合美術展工芸部門審査員を務めるなど、自身の創作活動のみならず指導者として次世代育成にも貢献されることが期待されています。
(写真:みなさんと)
懇談では、知事と受賞者との間だけではなく、音楽と工芸という異なる分野の受賞者の間でもお互いの表現についての話が盛り上がり、笑顔の絶えない時間となりました。
レザミデュソンの活動の本拠地は島根県芸術文化センター「グラントワ」。「アマチュアなので発表の場があることが大事ですが、練習時間が限られているので大きな公演は2年に1度です。バレエ団体とのコラボレーションなど、自分たちが楽しんで取り組むことで、お客様にも楽しい舞台を提供できています。お客様からの「良かったよ」との声が、次の舞台への練習の励みになります」とのことでした。
松本さんは七宝焼の中でも省胎(しょうたい)七宝という技法を得意とします。「金属のボディを溶かしてなくし、銀線を骨組みとしたガラス質の美しい器は、繊細なステンドグラスのようなものです」と松本さん。精緻な技法であるだけに年に2作品しか製作できないとの話に知事は「普通の焼き物なら作家は気に入らない作品を壊してしまいますが、松本さんの作品はそのような真似のできないものですね、参りました」と感心していました。
最後に知事から「文化奨励賞は、これまでの活動の評価だけでなく、今後に大きな期待を寄せる賞です。みなさんは受賞に相応しい方々、これからも自分自身の作品づくりや後継者育成を通して、島根の文化振興にご協力いただきますようお願いします」と激励を述べました。
(写真:懇談の様子)
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