2月21日(金)社会福祉法人放泉会のみなさん
天皇陛下の民間社会福祉事業御奨励の思召により、天皇誕生日に際して、優良社会福祉事業施設・団体に対して金一封が下賜されています。
今年は島根県では大田市の社会福祉法人放泉会(瓜坂尚之理事長)が拝受することとなりました。法人設立から35年間の長きにわたり地域に根ざした福祉事業を展開し、特別養護老人ホーム、保育所、放課後児童クラブなど高齢者や児童の福祉に取り組んできたことなどが評価されました。
この日、知事室で行われた御下賜金伝達式に瓜坂理事長、龍岩明彦理事、瓜坂芳美事務長の三人が出席され、丸山知事から瓜坂理事長に御下賜金を伝達しました。
(写真:御下賜金伝達式)
式典の後の懇談では、放泉会のこれまでの様々な活動とご苦労の様子をうかがいました。35年前に特別養護老人ホームさわらび苑を開園した当初は、三瓶町池田の山中の施設に対していろいろな声がありました。
「あの場所には天然のラジウム鉱泉があり、保養のために最適と判断しました。また、山の中だからこそ、春夏秋冬の季節の移り変わりや朝・昼・夕方と風光の変化の中で、心穏やかに暮らしていける。それに、地域の人が本当に協力してくれて。中山間地だからこそ地元の人が『自分たちの福祉を担ってくれる施設だ』と一生懸命に支えてくださったんです」
当時を知る龍岩理事のお話は福祉の本質を言い当てるもので、知事は深く頷いて聴いていました。
(写真:懇談の様子)
瓜坂事務長から、「さわらび苑」の名前が万葉集の「いわばしる垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」に由来し、早春のわらびのような息吹で入所者が元気に暮らせるようにとの願いが込められていることが紹介されました。それを受けて「令和の元号もまた万葉集に由来しています。令和初の御下賜金を私たちが拝受することのご縁に深く感謝します」と瓜坂理事長。
放泉会の職員のみなさんが本当に一生懸命に高齢者や子どもたちに寄り添ってくれて有り難い、とのお話に知事から「そこが島根の良いところです。都市部ではこれから高齢化が急激に進みますが、同じようなサービスが提供できるとは限りません。人間は、若い頃はいいけれど、幼い時期と高齢者になると誰かの支援を必要とします。その両方を大田の地で長年担い、島根らしい温かな福祉サービスを展開されていることに心から敬意を表します。これからも頑張ってください」と感謝と激励の言葉を述べました。
(写真:みなさんと)
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