1月29日(水)しまね流福祉のまちづくり活動団体被表彰者のみなさん
島根県内には、自治会など身近な単位で、住民主体で見守り・声かけ・生活支援などに取り組む「しまね流福祉のまちづくり活動団体」が多数存在し、安全・安心な地域づくりに大きく貢献されています。県では毎年、特に優れた活動をしている団体の功績をたたえ、知事表彰を行っています。
1月29日(水)、今年度表彰を受ける下記4団体の方々が知事室での表彰式に臨み、知事から表彰状を授与されました。
【令和元年度しまね流福祉のまちづくり活動団体表彰受賞団体】
出雲市鵜鷺地区鵜峠ふれあいサロン(代表:藤井健蔵さん)
安来市あかやてごする会(生活支援協議体)(会長:細田昇さん)
邑南町神楽姫サラ(会長:藤岡孝子さん)
邑南町銭宝のくらし応援隊(代表:品川隆博さん)
(写真:表彰式)
懇談では、それぞれの地区での具体的な活動が話題に。鵜峠ふれあいサロンでは、「明るく楽しく」をモットーに高齢者が集まりやすい空気をつくり、幼稚園児などとの世代間交流などを行っています。あかやてごする会は、住民アンケートによって福祉的支援の必要な人たちがいることがわかり、その課題を解決する実働部隊として有償ボランティアによる助け合い活動の仕組みを構築。神楽姫サラは、JA購買店舗の撤退などをきっかけとして女性たちが始めた活動で、地産地消加工生産販売や高齢者配食事業などで地域の人たちに喜ばれています。銭宝のくらし応援隊は、有償サービスでシルバー人材センター機能を果たすとともに、空き家を使って気軽に立ち寄れる「長靴カフェ」を運営するなど、福祉を中心にしたまちづくりに取り組んでいます。
(写真:懇談の様子)
「最初はなかなか活動がうまくいかなかったけれど、声かけ訪問活動によってボランティアの人がサービスを受ける人と顔なじみになることで利用が向上した」という体験談は、地域福祉が人と人とのつながりによって支えられていることを浮き彫りにしていました。また、複数の団体から「若い後継者がなかなか入ってくれない」「今支えている側は近いうちに支えられる側になる」という声もありました。
最後に知事はみなさんに「それぞれ都市部から離れた地域でご苦労をおかけしています。人口減少は県全体の課題であり、中山間地の機能維持を含めて県としてしっかり考えて行動したいと思います。けれども、行政や民間の商業的な活動だけでは、どうしても抜け落ちてしまう領域があります。そうした領域で、みなさんのような地域に密着した福祉活動が欠かせません。これからもどうかお力添えをお願いします」と述べました。みなさんは、これまで活動してきた自負に満ちた明るい笑顔で頷いていました。
(写真:みなさんと)
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