11月27日（水）、ふるさと親善大使『遣島使』にご就任いただくこととなった写真家エバレット・ブラウン（EverettKennedyBrown）さんが、委嘱式にあわせ知事を訪問されました。

（ブラウンさんと堅く握手）

　米国人のブラウンさんは、世界50カ国以上を旅し、ラフカディオ・ハーン（小泉八雲）の随筆『知られざる日本の面影』をきっかけとして1988年から日本に定住、現在は京都市にお住まいです。幕末期の写真技術「湿板光画」を用いて神道、匠、山伏、公家、縄文といった「日本の面影」を撮影した作品は、国内外から高く評価されています。特に、島根県内各地で撮影した写真が現在海外で展示され、年度内には写真集の出版も予定されているなど、島根の魅力のＰＲに大きな役割を果たしていただいていることが、今回の遣島使委嘱に繋がりました。

（委嘱状を交付）

　一瞬で撮影できる現代の写真と異なり、湿板写真は撮影に数十秒から数分の時間が必要です。「露光計を使わないので、勘と経験で撮影しています」などのブラウンさんのお話に頷きながら、知事は作品をひとつひとつ丁寧に鑑賞。最後に知事から「ブラウンさんの作品は、私たちの視界に入ってこない風景や、日常生活の中で見落としている箇所を、しっかりと描写していて素晴らしい。是非これからも、島根の魅力を世界に発信してください」と遣島使としての活躍に期待の言葉を述べました。

（懇談の様子）