12月7日(木)知事広聴会
12月7日(木)、卓越した技能者(現代の名工)及び技能検定関係功労者として、厚生労働大臣から表彰された皆さんが、受賞報告のため、知事を訪問されました。
(写真:皆さんと)
【表彰制度について】
〇卓越した技能者(現代の名工)
技能者の地位及び技能水準の向上を図ることを目的に昭和42年に創設され、今年で51回目となります。優れた技能を持ち、他の技能者の模範となる技能者に対して、厚生労働大臣が表彰を行うものです。県内では、今年度受賞者を含め64名の技能者の方が受賞されています。
〇職業能力開発関係厚生労働大臣表彰
認定職業訓練、技能検定及び技能振興の推進について、その業績が極めて優良で、他の模範になると認められる事業所、団体又は功労者に対して厚生労働大臣が表彰を行うものです。県内では、今年度受賞者を含め、技能検定関係功労者※として39名の技能者の方が受賞されています。
※技能検定関係功労者
働く上で身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度である技能検定において、技能検定委員等として永年にわたり従事し、顕著な功績があった功労者。
今年度、島根県からは、卓越した技能者(現代の名工)に簸上清酒合名会社杜氏の松本年正さん(69歳)、技能検定関係功労者に有限会社富士ビルドの赤名健司さん(66歳)のお二人が表彰されました。
松本さんは、杜氏として21年、酒造業には半世紀以上にわたり携わっておられ、長年の経験と感覚を基に造り出す大吟醸酒は全国でも高い評価を受けています。(全国新種鑑評会にて金賞7回受賞、出雲杜氏自醸酒品評会にて最優秀賞7回受賞等。)
赤名さんは、技能検定委員として島根県の建築大工・型枠施工職種の技能検定実技試験の厳正公正な実施に長年貢献されているほか、島根県建築大工業協会会長として、若年者の技能継承にも尽力しておられます。
(写真:懇談の様子)
懇談では、松本さんから「酒造りでは麹の管理が最も重要です。麹の出来が味や香りにつながってきます。麹の出来は目で見てわかるものではないので難しく、今まで自分で完璧だと思えたものは1、2本くらいです。」と酒造りの難しさについて話されました。
赤名さんは「型枠は建物の骨組みで、どんな大きな建物でも柱の骨組みには型枠があり、その上にコンクリートを結束させます。よって型枠の精度が要求されます。また、大変な仕事であり今の時期は寒さもこたえることなどから、若者はなかなか続きませんね。」と技能継承の課題など話されました。
知事は、「日本の伝統的な技術を皆さんが支えていらっしゃるんですね。若手の育成は大変ですが、これからも頑張ってください。」と述べました。
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