９月４日（金）、雲南市掛合町波多地区の地域自主組織である波多コミュニティ協議会が運営されている「はたマーケット」を視察し、併せて協議会の皆さんと懇談しました。

（写真：委嘱式の様子）

　雲南市では、概ね旧小学校区で地域自主組織を設立し、地域づくり活動や福祉活動、生涯学習など、地域の課題を自ら解決していく小規模多機能自治を実践されています。

　「はたマーケット」は、雲南市掛合町波多地区の地域自主組織である波多コミュニティ協議会が運営しています。

　懇談では、波多コミュニティ協議会の皆さんから、はたマーケットの開設にいたった経緯や協議会の取組などについてお聞きしました。

　皆さんからは、「波多地区も過疎、少子高齢化が進む中で、平成２０年から３年間、地域住民とヒアリングを行い、災害、買い物、地域内交通、産業、地域との交流の５つの重点課題について事業計画を作成し、様々な活動を行っています。」、「昨年３月、波多地区内唯一の商店が廃業になり買い物への不安が高まる中で、交流センター内に自分たちでマーケットをつくろうということになりました。１０月にオープンし、地域の皆さんからはここで日用品を購入できると大変喜んでいただいています。」、「車を持たない方や一人暮らしの方の買い物支援のため、地域内を運行する「たすけ愛号」を運行しています。はたマーケットは、地域の皆さんの外出支援、とじこもり防止、サロン等の福祉的な取組でもあります。」、「その他にも、地域の情報を波多出身者への提供や、観光事業として「さえずりの森」の運営などを実施していますが、今後もこの地域が消滅しないようにがんばっていきます。」などと、お話がありました。

（写真：懇談の様子）

（写真：懇談の様子）

　知事は、「地域を元気にするために波多地区で取り組まれていることがよく分かりました。はたマーケットや交流センターが交流の場としていろいろな形でさらに活用され、一層賑やかになってほしいですね。県としても地域社会の維持存続を図るため、市町村とともに人的・財政的支援を行っています。引き続き支援していきたいと思いますので、これからもがんばってください。」と述べました。

（写真：視察の様子）