7月26日、やさか共同農場を題材とした書籍の完成報告がありました
有限会社やさか共同農場は、若者同士で山村に入植し、試行錯誤を重ねて有機栽培や農産加工品の製造販売に取り組み、40年を経て、東京をはじめとする多くの消費者に愛される商品を送り出しています。このたび、やさか共同農場の活動、地域に住む人々との協働の姿を紹介した書籍が完成し、その報告に農場の代表を務める佐藤隆氏が知事室を訪問されました。
(写真:書籍の贈呈)
佐藤さんは執筆に当たって、農業の話だけでなく中山間地域での暮らしを紹介することを心掛けたとそうです。なぜなら、「地域で暮らしてもらうことが大事です。そうでなければ、農業で失敗したら地域から出て行ってしまいます。」そして、著書のあとがきで神楽の「恵比須」を紹介していることに触れて、「神楽には地域を再生する力があると思います。神楽をするために、都会から仕事を辞めて帰ってくる人がいます。あのパワーを生かしていきたいと思います。」と話しました。
知事は、「新規就農をしようと考えている方に読んでもらうとよいと思います。」、「消費者の方が有機農業というものがどうやって行われているのか知ってもらう必要がありますね。こういう実際にやっている人の状況や考えを伝えるものがなかなかないのです。そういう意味でいい本だと思います。」と述べました。
(写真:懇談の様子)
また、佐藤さんは、「40年やってきて、失敗をして気づいたことがあります。地域の人たちに協力してもらわないとできないのです。自分の得意な分野ばかりでは地域的な広がりはできません。」と述べて、「やさか仙人」と呼ぶ地元の人たちとの協働した歩みの大切さを紹介しました。
知事は、「苦難を乗り越えて到達されたという一つの物語ですね。こういうことができるという実証でもあります。島根のいいものを活用されており、是非これからもがんばってください。」と激励しました。
(写真:対談後の様子)
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