島根県農業技術センターで育成されたアジサイの島根県オリジナル品種「万華鏡」の市場への出荷を前に、生産者と育成者の皆さんがその生産状況等を報告するため知事を訪問されました。

　この「万華鏡」は、生産者で組織する島根県アジサイ研究会と、市場、県の関係者でプロジェクトを立ち上げ、品種育成から生産、販売までを一体となって行い誕生した新品種です。

　また、昨年、花の新品種コンテストでも最優秀賞となる「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

（写真：懇談の様子）

　懇談では、アジサイの栽培方法や花の色の違いは何に関係しているのか、市場への販売状況などについてお聞きしました。

　生産者で島根県アジサイ研究会の日野円蔵会長は、「おかげさまでよく売れています。生産したものが注文でなくなってしまう状況です。県と一緒になって新たな品種育成に取り組んで良かったと思います。」と話されました

　また、育成者で島根県農業技術センターの女鹿田博之専門研究員は「平成１７年からこの取り組みに着手し、昨年から少しずつ市場へ出荷できるようになりました。消費者の方々は、花の色や花びらの形など、市場にあまり出回らない特徴のあるものが好まれるようです。」とこれまでの苦労話や消費者の傾向についてお話しいただきました。

　知事は、「これからは母の日などの贈り物に喜ばれそうですね。育成や生産は大変でしょうが、これからも頑張ってください。」と述べました。

（写真：生産者、育成者の皆さんと）