2月9日、石見神楽の蛇胴(じゃどう)を製作する方と懇談
「石見神楽」は、華やかな衣装や表情豊かな面を身につけてお囃子に合わせて舞う、石見地方に伝わる伝統芸能です。その年の豊作や豊漁に感謝して、毎年秋祭りに氏神様へ奉納されています。「大蛇(おろち)」は、須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐の大蛇を退治する大迫力の演目です。この大蛇の舞台衣装が「蛇胴(じゃどう)」です。
この日、浜田市内にある蛇胴の製作所を訪問しました。
製作所代表の植田倫吉さんは、祖父の菊市氏が発明した蛇胴の製作を受け継ぐ3代目です。50年以上にわたって、ご夫妻で年間80体の蛇胴を製作し、明治時代から続く地元の伝統芸能を守り続けていらっしゃいます。昨年10月には、多年にわたり地域伝統芸能の活用を通じた観光や商工業の振興に顕著な貢献があったとして、「地域伝統芸能大賞支援賞」(支援賞は、衣装・用具等の製作者に対して授与される賞)を受賞されました。
(写真:知事(中央)に蛇胴製作の過程を説明する植田倫吉さん(右))
植田さんご夫妻から蛇胴の製作について話を伺った知事は、「植田さんが作られる蛇胴には、石見地域の竹や和紙を使った強さがあります。この伝統や技術を末永く残していかなければならないと思います」と述べました。
(写真:植田さんご夫妻と)
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