松江市美保関町の千酌（ちくみ）地区のほ場整備が完了し、事業実施のお礼とほ場整備後の初収穫の報告のため、地区の代表者の皆さんが知事を訪問されました。

　千酌地区では、平成１８年度から２３年度までの６年間、県がほ場整備（２３．３ヘクタール）を行ってきました。この事業を契機として、今年４月には「農事組合法人ちくみ」が設立され、営農が始まりました。ほ場の大区画化に合わせて大型のトラクターや田植機、コンバインを導入したことにより、整備前と比べて作業能率が大幅に向上しています。また、地区内で収穫したもち米や白菜を加工し、もちやキムチを販売するなど、６次産業化の取り組みも始まっており、今後の地域の活性化が期待されています。

（写真：懇談の様子）

　懇談では、「以前は約四分の一の農地が荒れていました。それをなんとかしたいという思いが、ほ場整備につながりました。千酌に立派な財産を作っていただき、ありがとうございました。若い人は松江や米子へ働きに出ていますが、水稲を将来手伝うと言ってくれる若者もいます。米だけでなく、白菜や小豆も作っていますが、白菜を使ってキムチ作りも始まっています。皆さん、地区に愛着を持ってくれています。」と、喜びを話してくださいました。

　知事は、「千酌地区は、海・山・川があり、良い食材にも恵まれ、とても良い環境ですね。この土地改良を契機に一層頑張ってください」と述べ、今後の発展に期待を寄せました。

（写真：皆さんと）