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9月15日(土)、(有)やさか共同農場の皆さんと懇談しました。

みその貯蔵庫で佐藤夫妻から説明を聞く知事

 浜田市弥栄町にある「(有)やさか共同農場」は、大豆生産やみその製造販売のほか、有機栽培による農産物の生産、加工、販売などをされています。(有)やさか共同農場の代表である佐藤隆さんは、創意工夫に満ちた経営手法や技術力で日本の農業をリードする農業者・生産組織がその取り組みを発表する「全国農業コンクール」で、今年、グランプリを受賞されました。

 知事はこの日、農場を訪問し、関係者の皆さんと懇談しました。

 

(写真:みその貯蔵庫で佐藤夫妻から説明を聞く知事)

 

出荷する野菜の調製の様子

 初めに、みその製造所と貯蔵庫で、みその造り方を見せていただきました。佐藤代表は、「原料の仕入れ先は、大豆も大麦も浜田市内の生産組合とJAです。原料の生産地がはっきりしていることが消費者の安心につながります。それを特徴にしないといけないと思っていますし、島根県産ということを強みにしています。」と、みそ造りでこだわっていることを話してくださいました。また、若い人を中心にみその消費量が少ない傾向にあることから、都市部でみそ造りの講習会を開いてみその消費拡大に取り組んでおられる様子をお聞きしました。

 そのほか、有機栽培による加工用トマトの農地やホウレンソウを栽培しているビニールハウス、コマツナを一定の重さごとに包装する出荷作業なども見せていただきました。

 

(写真:出荷する野菜の調製の様子)

 

懇談の様子

 (有)やさか共同農場では、農業研修生を毎年受け入れておられます。これまでに19名の方が地元で就農されているそうです。懇談では、佐藤隆さんのほか、農業研修を経て同農場に就職したり独立就農したりした方3名からもいろいろなお話を伺いました。

 「農業に縁はありませんでしたが将来のことを考えて農業研修生になりました。いい野菜を作るために、今も他の産地に出かけて栽培方法を聞くことがあります」「15歳でこの農場に来ました。それから10年以上経ち、人を育てていく立場にあると感じています」と、この農場で成長しておられる様子を感じることができました。佐藤さんからは、「有機栽培の生産を安定させるようにしたいです。農業は、方程式に当てはまらない不確定の要素があるからこそ面白いと思います。また、産地として今後ますます力をつけることが必要です。そのために、島根の気候風土に合った栽培方法についての資料を整え、夜間などに勉強できるような環境があるといいです」と、今後の目標や要望もお聞きしました。

 

(写真:懇談の様子)

 

皆さんと

 知事は、「若い人たちも含めて農業をやりたいと希望を持つ人が増えてきています。しかし、実際に就農しようとすると、どういう風にしたら良いか分からず不安も多いのが実情です。そのため、農山漁村で、地元の人々との交流を通して、農林漁業体験やその地域の自然や文化、暮らしに触れる『しまね田舎ツーリズム』事業を積極的に進めるなど、移住や就農のための支援制度の充実に努めてきました。農産物に関するみんなのレベルが上がれば、産地全体としても強くなると思います。競争相手は隣ではなく全国です。産地全体としてレベルが上がることを期待しています。県も、農林大学校に今年から有機農業専攻のコースを設置しました。これからも有機栽培の振興に力を入れていきます」と述べ、今後のさらなる活躍に期待を寄せました。

 

(写真:皆さんと)

 


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