7月24日、全国農業コンクール全国大会の県内発表者の皆さんと懇談
全国農業コンクール全国大会は、創意工夫に満ちた経営手法や技術力で、日本の農業をリードする農業者・生産組織がその取り組みを発表し、これを広く紹介・普及することで農業の発展と農村地域の活性化を図ることを目的に、1952年(昭和27年)から全国持ち回りで開催されている、全国でもトップクラスの農業コンクールです。
61回目の開催となる今年は、7月24日(火)から2日間、島根県出雲市で開催されました。なお、島根県内での開催は、1973年(昭和48年)の第22回大会以来、39年ぶりとなります。
コンクールでは、全国から選ばれた20代表の方が農業経営の取り組みを発表し、グランプリ等を競います。島根県からは、3名の方が代表に選ばれました。
(写真:懇談の様子)
この日、コンクール会場である出雲市民会館で、直後に発表を控えた発表者の皆さんと懇談しました。
皆さんからは、「生活と生産の場が一つになった共同体の建設を夢見て、仲間3名と一緒にIターンをしました。農地の開墾から始めましたが、地域の人に支えられながら米や大豆の栽培や味噌づくりなど、生産・加工・販売まで手がけるようになりました。」「JAで共済事業の仕事をしていましたが、父から農業を引き継ぎました。離農した農家の農地を借り上げて規模を拡大し、現在は約50haで作付けをしています。また、約30haについて作業委託契約を結び、農作業の一部を請け負っています。」「JAで畜産を担当していましたが、38歳の時独立しました。はじめは40頭ほどでしたが、現在は約300頭になりました。飼料に米を用いて独自の和牛肉を開発し、また、直販所としてスーパーを3店舗展開しています。」など、農業を始めた頃や経営規模を拡大された現況について、話してくださいました。
知事は、「皆さんは、ゼロに近い状態から農業を始められ、大規模経営に発展させてこられました。それぞれの地域や特色に合う農業を実践すれば農業経営体としてやっていける、ということを発表していただければ心強いです。」と激励するとともに、「皆さまの発表が、県内各地で農業経営にあたっている多くの人にとって、とても参考になると思います。」と述べました。
なお、県内の3代表は、コンクールですばらしい発表をされ、佐藤隆さん(やさか共同農場代表)がグランプリである毎日農業大賞に輝き、勝部喜政さん(勝部農産代表取締役)と藤江昭雄さんは、ともに優秀賞に選ばれました。
(写真:左から、藤江さん、勝部さん、佐藤さん、知事)
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