4月16日、「中小企業優秀新技術・新製品賞」受賞者の方と懇談
公益財団法人りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社は、中小企業の技術の振興を図り、日本の産業の発展に寄与することを目的として、昭和63年から「中小企業優秀新技術・新製品賞」を設け、毎年1回、一般とソフトウエアの2部門で、優秀な「新技術・新製品」を表彰しています。24回目となる今回、島根県にある電子部品製造の松江エルメック(株)が開発した電磁ノイズの吸収・除去部品「コモンモードフィルタ」が、「優秀賞」を受賞しました。
コモンモードフィルタは、高速データ電送において、必要な信号は通過させ、不要なノイズを通過させない機能を持つ電気部品です。松江エルメック(株)が開発したのは、従来品では難しくなってきていた伝送速度の高速化に対応した次世代のコモンモードフィルタです。
その受賞報告のため、松江エルメック(株)の曽田社長が知事を訪問されました。
(写真:懇談の様子)
懇談では、「従来のフィルタはノイズを反射させていましたが、当社のフィルタはノイズを吸収消滅させることによって、ノイズを通過させないようにしました。」と、新たな発想でより高性能なフィルタを開発したことをお聞きしました。また、「コモンモードフィルタは、製品そのものではなく部品であるため認知されにくいのですが、世界でも類を見ない性能が高く評価され、うれしいです。島根県や島根県産業技術センターから多大な支援をいただいたことが、今回の受賞につながったと思います。」と受賞の喜びを話されました。
知事は、「世界初となる技術が、島根の企業から生み出されたことはすばらしいことです。今後も、頑張っていただきたいと思います。」と、受賞をたたえるとともに、これからの活動に期待を寄せました。
(写真:左から)
島根県産業技術センター吉野所長
松江エルメック(株)代表取締役社長曽田康男氏
知事
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