３月１５日（木）、島根県文化奨励賞受賞者の皆さんと懇談しました。

　島根県では、芸術文化の分野において高い水準の創作・発表活動（普及活動を含む。）を続け、将来の活躍を期待できる県内の個人・団体に対して、平成２年度から毎年、奨励賞を贈っています。

　今年度は、安来市の「出雲尼子を興す会」と益田市の「島根邦楽集団」が表彰されました。

（写真：表彰の様子）

　出雲尼子を興す会は、尼子氏をはじめとする地元の歴史文化など地域資源を活用した町づくりに尽力しておられます。小中学校での歴史教室の開催や鎧かぶと作りの体験などが、「ふるさと教育」に通じる大変意義深い活動として評価されました。また、島根邦楽集団は、邦楽の家元制度や流派を越えて結成された集団で、中央から指導者を招き、自らの技術の向上を図るとともに、後継者の育成にも力を注いでおられます。平成２３年に開催した東西交流演奏会では、松江市で活動する７つの邦楽団と共演したほか、江津市民混声合唱団や山陰フィル弦楽アンサンブルのメンバーとも共演するなど、東西をつなぐ全県域での活動をされたことが高く評価されました。

（写真：懇談の様子）

　懇談では、「出雲尼子を興す会では、高齢者が頑張って活動しています。尼子氏の家臣であった山中鹿之助幸盛（やまなかしかのすけゆきもり）をもっとＰＲしようという動きも出てきています。」「邦楽は大切な伝統文化です。島根邦楽集団では、プロ奏者の輩出に向け、子ども達の育成にも力を入れています。」と、さらなる発展を目指して活動されている様子を話してくださいました。

　知事は、「皆さんの活動は島根の文化振興に大きく貢献されています。引き続き頑張ってください。」と、受賞された皆さんの功績を称え、今後の活躍に期待を寄せました。

（写真：皆さんと）