9月14日、島根県立大学災害ボランティア参加学生の皆さんと懇談
東日本大震災の被災地の復興を支援するボランティア活動に参加した島根県立大学の学生の皆さんと懇談しました。
島根県立大学は、5月から9月にかけて計10回にわたり、延べ133人の学生をボランティアとして福島県・宮城県・岩手県へ派遣し、震災の被災地支援を行いました。参加者は、汚泥の撤去や救援物資の仕分け作業、仮設住宅における住民の交流サロンの運営補助などを行いました。
活動に参加した皆さんからは、「寺院敷地内の泥だしや側溝の掃除を行いました。住民の方が、一生懸命、時折笑顔を見せながら作業に従事していたのが印象的でした。」「仮設住宅では、一人暮らしのお年寄りが多く、隣に全く知らない人が入っているなど、今までの近所付き合いの関係が断たれ、孤立感を感じている人や友人を求めている人もありました。お年寄りが集まって、『友達の輪』『地域コミュニティー』ができればと思って、サロン活動をしました。」など、活動状況をお聞きしました。
(写真:懇談の様子)
また、「ボランティア活動をするに当たり、今、被災者は何を求めているのか、どんな気持ちで日々を過ごしているのかなど、事前勉強をしておく必要を感じた。」「被災者の体験を聞いて、津波が来ると予測した人と予測しなかった人との間で、被害の程度に差ができていたことを知りました。日頃から、訓練などを行う必要性を強く感じました。」「住民相互のつながりが強いところでは、食べ物などもお互いに融通しあうなど、連携した活動が見られました。日頃から地域におけるつながりが大切であると感じました。」など、活動を通じて感じたことなどを話してくださいました。
知事は、「今まで経験したことがないことが多く、対応が大変だったと思います。被災者の方々は、来てもらうことによって心強さを感じていると思います。」と、皆さんの労をねぎらうともに、「我々も物心両面で支援をし続けなければなりません。皆さんも、今後も機会があったら、ボランティア活動に参加してください。また、今回の経験をまわりにも伝えて、支援の輪を広げていただきたい。」と述べました。
(写真:皆さんと)
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