島根県は、県産品の販路拡大と認知度向上を図るため、平成２２年度から広島県で「島根の味」を堪能できる飲食店を「ビストロ美味（おい）しまね」として認証しています。２２年度は２８店舗を認証し、２３年度は３０店舗の認証を目標としています。

　この日は、「ビストロ美味しまね」に認証されている広島市内のレストラン、居酒屋、ホテルのシェフや経営者など５名の方と懇談しました。

（写真：懇談の様子）

　懇談では、「自分の出身地である島根の食材（肉、魚介、野菜、牛乳など）を使った料理をつくりたいという思いがだんだん強くなり、昨年から期間限定で島根の食材のみを使ったコース料理を提供しています。」「母が島根出身という縁で徐々に島根県産品も扱うようになりました。」「島根のサザエは、コリコリと噛みごたえがあります。アジも脂がのって美味しいです。」「フルーツは完熟の『本物』を送ってもらっています。なるべく元々あるそのフルーツの風味を失わないように心がけています。」など島根県産品を使うようになったきっかけや魅力について話していただきました。

　また、「年３回くらい島根の食材探しに出かけています。」「島根の知り合いに、今一番自信がある食材を出して欲しいとお願いしています。品目についてはお任せです。」「食材の品質と価格の関係について、島根の方は信用ができます。」など、生産者との繋がりについてもお話しいただきました。

（写真：島根の食材を使った料理）

　一方、「島根産の食材の調達に苦労しています。ここに行くと島根県産品がある、というのがベストです。」「もっとも大きな障害は流通で、鮮度保持が課題です。流通がうまくいくと良いと思います。」という意見もありました。

　知事は、「島根県産品は『安全安心』はもちろん、新鮮で美味しいものを提供するよう努力しています。島根の産品は少量生産が多いため、顔の見える関係での取引は大事だと思っています。我々も島根の良い産品が皆様のところに届くように、また、皆様の要望に応えられるように流通の工夫をしたり、努力をしますので、皆さんも島根県産品のPRをよろしくお願いします。」と述べ、「ビストロ美味しまね」の拡大に期待を寄せました。

（写真：みなさんと）