8月28日(土)、海士町にIターンされた皆さんと懇談しました。
8月28日(土)、海士町にIターンされた皆さんと懇談しました。
海士町は以前からIターン者の受け入れに積極的で、この6年間で200人を超える方々が移り住んでいます。
初めに隠岐國学習センターを視察しました。
この学習センターは、島の子ども達の進学の希望をかなえるため、町が設立した学習塾で、現在約30人の生徒が通っています。
案内してくださった豊田センター長も4月に県外から海士町に来られた方です。「この学習センターの目標は、生徒にとって最適な進路の実現を支援することです。学校の勉強を教えるだけでなく、島根や隠岐といった地方から、優秀な子ども、地域のことを考えることができる子どもを輩出したいです。」と話してくださいました。
(写真:隠岐國学習センターにて)
続いて、隠岐総合開発センターに場所を移し、豊田センター長をはじめ7人の方と懇談しました。
参加者のみなさんから、海士町に来た時期やきっかけ、仕事や暮らし、子育ての様子などをお聞きしました。
「移住先を探していたところ海士町のホームページを見ました。電話をすると役場の方の応対が非常によかったです。町営住宅も広く不満はありません。」「ナマコの加工を行っています。徐々に販路も固定してきて順調にきています。主に中国へ出荷していますが、スープや餃子に使われています。課題はナマコ漁師の後継者確保と資源の保護です。」「移住前に町の総合振興計画の策定に携わりました。一番良かったのは、計画づくりの過程の中で、Iターン者、Uターン者と地元の方との交流が進んだことです。何か新しいことをしよう、風を起こそうとするのはIターン者が多いけれど、Uターンの人の協力がないと実現は困難です。」「子どもの生活環境としても、いろいろな体験ができ、そういう育て方をしたいと思っていたので満足です。都会と違い、こちらの子どもたちは誰にでも話しかけてくれるし、地域の人たちに育ててもらっています。 島前の子どもたちは素直でよい子が多いです。学力と生きる力を両方身に着けさせるようにしていきたいと思っています。」などと話してくださいました。
(写真:懇談の様子)
知事は、「Iターン者、Uターン者、地元の方々がお互いを知ることが大事ですね。都会からIターンした方の価値観と地元の方の価値観にはギャップもあるでしょう。お互いをよく知り、ギャップを解消することが大事です。隠岐はゆったり過ごせる環境でとても子育てしやすいところです。その分、都会に比べれば刺激が少ないかもしれないので、子ども達にどのように刺激を与えやる気を起こさせるかがポイントですね。高校があることは定住・地域振興を図る上での利点でもあります。これから情報環境などいろいろな状況が変わってくると、地方でも仕事や教育などの面で都会との差が小さくなってきます。きっと田舎に暮らすことが当たり前のようになってくると思います。」と述べ、今後の発展に期待を寄せました。
(写真:皆さんと)
お問い合わせ先
広聴広報課県民対話室
島根県政策企画局広聴広報課県民対話室 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5770、6501 【FAX】0852-22-6025