5月12日(水)、浜田市で地域の皆さんと懇談しました。
有機野菜の栽培に携わる皆さんとの懇談
5月12日(水)、浜田市後野町の佐々木農場を視察しました。
佐々木農場を経営する佐々木一郎さんは、平成5年から本格的に葉物野菜の有機栽培に取り組んでいらっしゃいます。
主な栽培品目はコマツナ、ミズナ、ホウレンソウ、ネギなどで、スーパーや学校などを中心に積極的な販路拡大を図り、現在では95%程度を県外へ出荷していらっしゃいます。
また、17年前から研修生の受け入れを始め、農業後継者の育成にも尽力なさっています。
(写真:収穫された野菜の出荷までの工程を見学する知事)
佐々木さんの案内で農場内を見学した知事は「栽培、販路の拡大、品質の確保などさまざまなことに工夫をなさっていらっしゃいますね。ここで働きたいという若者が出てきていることはとても素晴らしいと思います。今後も仲間をどんどん増やしていかれることを期待します。」と述べました。
(写真:ハウスでの栽培の状況の説明を聞く知事)
続いて、いわみ地方有機野菜の会(外部サイト)の皆さんにも加わっていただいて懇談を行いました。
いわみ地方有機野菜の会は平均年齢36歳の10名の会員から構成されており、この内8名の方が佐々木農場で研修を受けた経験をお持ちです。
この会では月1回の例会や先進地視察などをとおして栽培技術の向上に努めていらっしゃいます。
また、平成20年度には農産物の共同販売や資材の共同購入、土壌分析などを目的として株式会社も立ち上げていらっしゃいます。この会社に販売・経理事務を行う専任職員を配置することで、会員の皆さんは栽培に専念できる体制ができあがっています。
さらに、会全体で200名以上の雇用を創出するなど、地域にも貢献していらっしゃいます。
(写真:懇談の様子)
懇談では、皆さんから就農の動機や、現在取り組んでいらっしゃる農作物の栽培の状況、いわみ地方有機野菜の会が会員の技術向上や農業経営の安定に貢献している様子などについてお話しいただきました。
知事は、「佐々木さんや会長の大畑さんのもとで、有機野菜の栽培を習得したことが皆さんの農業収入増につながっているのですね。良い取り組みがなされていると思います。U・Iターンの受け入れ、定住促進を進めていく上でも農業は大切な分野です。農業参入しやすい道筋、ビジネスモデルを作っていくためにも、きめ細かな支援をしていきたいと思います。」と述べ、皆さんの今後の取り組みに期待を寄せました。
株式会社ほんき村を訪問
続いて、浜田市黒川町の株式会社ほんき村を訪問しました。
同社を経営する高橋功一さん晴美さんご夫妻は農産物をテーマにした地域おこし、石見地方の米のブランド化に取り組んでいらっしゃいます。
当日はその活動の様子についてお聴きしました。
高橋功一さんは、「大阪や広島といった消費地で行われるイベントで石見の農産物をPRしても一過性で終わってしまう。それよりは都市部の消費者の皆さんに石見へ来てもらうシステムをつくりたい。」との思いから、石見にあるいろいろな観光素材などを組み合わせて、都市部から多くの方々を石見へ誘客し、地元の方々との交流を図ることで、地域おこしにつながる取り組みができることなどについてお話しくださいました。
知事は、「県や浜田市とも連携をとりながら進めていらっしゃれば、交流の場づくりに良いアイデアが出るのではないでしょうか。よい方向に道が開けると思います。」と述べ、今後の活動に期待を寄せました。
(写真:ほんき村のみなさんと)
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