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7月8日(水)、新分野の事業に進出された建設業の皆さんと懇談しました。

 建設産業は、島根県の地域経済、雇用を支えている基幹的な産業のひとつであり、また、災害復旧や冬期の除雪活動など、地域を支える担い手として大きな役割を果たしています。

 しかし、現在世界的な金融危機から日本経済も深刻な不況に陥っており、建設業を取り巻く環境は厳しさを増しています。

 こうした中、地域の雇用を守り、地域を支える担い手を守る視点から、県では建設産業対策を強化することとしています。

 「建設産業新分野進出促進事業補助金」は、建設業者が新分野に進出するために要する初期投資経費や事業の拡張に要する経費の一部を補助するもので、平成18年度から実施しています。

懇談の様子

 

 この日懇談に参加いただいたのは、平成18年度以降、この補助金を利用して新分野に進出された建設業4社の関係者の皆さん。それぞれ、デイサービス事業、自動車部品製造業、パンの製造・販売、簡易郵便局運営を始められました。

 皆さんから、新分野進出に至った経緯や現状を伺うとともに、新しい分野で苦労しながらも、事業を軌道にのせよう日々研究・工夫しておられる様子を伺いました。そして皆さんは、「何とか生き残っていこうという思いでみな一生懸命です。地域をいかに盛り上げていこうかと考えています」と口々に話されました。

 また、深刻な後継者の不足の問題について話が及ぶと、「建設業は私の代で辞めようと思っていましたが、子供が継ぐというので新分野への進出を決めました」、「子供たちを将来地元に返すような地域づくりが必要だと思います」など、後継者確保についての課題も述べられました。

 知事は、「皆さんが新たな分野に進出され、さまざまな苦労もされながら事業をされていることがよく分かりました。県としても、経済対策として公共事業を増やしていますが、今後は景気の動向にもよりますので、経営の多角化などで景気変動を吸収できるといいですね」と、新分野への進出の重要性について述べ、「皆さんのご意見を参考にさせていただき、島根にあった経済発展を考えていきたいと思います」と、皆さんの引き続きの取り組みに対し期待を寄せました。

懇談参加者の皆さんと

 

 

写真左から:岩崎明正氏/(株)伯水工務店、田原裕司氏/(株)コーユー、溝口知事、三原邦充氏/(株)三原組、後藤結子氏/(株)後藤建設

 

※各企業の進出分野

○(株)伯水工務店(安来市伯太町)→簡易郵便局

○(株)コーユー(大田市久手町)→デイサービス事業

○(株)三原組(出雲市佐田町)→自動車用ワイヤーハーネスの加工・組立

○(株)後藤建設(飯南町頓原)→パンの製造・販売

 


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