8月25日JA雲南果樹技術指導センターと飯南病院を視察しました。
当施設は、JA雲南が、中山間地の果樹振興に向けて設置したもので、中山間地に適した果物の栽培研究や経営実証を行っています。
平成18年島根農林水産統計年報における、雲南地域の農業産出額は116億円。うち果樹産出額は160百万円で、全体産出額の1.4%です。
奥出雲ブランド販売戦略を展開する中で、他の農産物に比べて少ない果物の振興を目指し、平成17年にJA雲南果樹技術支援センター(1.7ha)を建設しました。展示実証と研修用リース機能の波及効果により、多様な果樹生産の拡大が期待されています。
ぶどう、桃が収穫できるようになったことから、この日、現地の取り組み状況を視察しました。
視察後、関係者の方々と懇談し、高品質のものを生産するための技術開発や、販売ルート・方法の確立、また、新規参入者育成の仕組みづくりの必要性などについて、意見交換しました。
次に、飯南町立飯南病院を訪れました。
病院内と、隣接する町保健福祉センターを視察した後、スタッフの方々と懇談しました。
参加いただいたのは、医師、理学療法士、看護師、保健師など若手のスタッフの皆さん。
皆さんからは、地域全体を把握し、各分野のスタッフが連携して医療を提供している様子を伺うとともに、地域の高齢化の状況、病院経営を取り巻く厳しい状況などの課題について意見交換しました。
また、医師不足が深刻となっている現状に話が及ぶと、医師から、「へき地にいる医師は、中央から離れていることに疎外感を感じるもの。」と話され、中央の病院での研修や、休暇を取る際の代替医師、中央の病院との画像共有など、安心して地域で勤務できる体制づくりが必要であると述べられました。
知事は、「皆さんのご意見を伺いながら、医師確保対策や、医療提供体制の整備に今後も取り組んでいきます。」と述べました。
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