6月26日環境保全功労者知事感謝状を贈呈した方々と懇談を行いました。
6月26日(木)、環境保全功労者知事感謝状贈呈式が知事室で行われました。
これは、環境保全について特に顕著な功績のあった方々に対し、その功績を称えるため、6月の環境月間の記念行事の一貫として行っているものです。
今年度は、1個人、5団体の皆さんに感謝状を贈呈し、引き続いて県庁内で皆さんと懇談を行いました。
懇談では、皆さんの活動の様子や思いなどについてお伺いしました。
東出雲町内の道路沿いなどで環境美化に努めておられる「やまぼうしの会」代表の鐘築和江さんからは、「最初は、4人でスタートした会でしたが、次第に自主的に参加していただく方が増えました。地域内には不法投棄などもあり、何とかしなければという思いの女性が集まって活動をしています。細く、長く、できることを、お金のかからない方法でやっています。」と、活動を続ける秘訣について述べられました。
浜田市三隅町で三隅川流域の清掃活動や環境啓発に努めておられる「みず澄まし三隅」代表の西田清久さんは、三隅川上流地域の浜田市弥栄町で水質浄化の活動をしておられる団体との、上下流連携の取り組みが重要であるとの思いからこの会を発足した経緯を述べられました。
また「環境サイクルについて子どもたちに知ってもらうためには、体験することが必要だと考え、自然体験のイベントを行っています。」と、未来を担う子どもたちに、環境についての意識を持ってもらうための活動についても話されました。
(左写真:感謝状を贈呈した皆さんと)
また、その他の方からも「ゴミ拾いなど環境美化の取り組みに、子ども達も一緒に参加し、環境について考えるようになって欲しいと思っている。」「若い人は子育てや仕事でいそがしく、活動になかなか参加していただけないのが実情。自分たちが活動で結果をだせば理解していただき、また、参加していただけるのではないかと思う。」といった、幅広い世代の参加をのぞむ声もありました。
知事は、出席者の皆さんのお話を伺い、「県内各地では、地域の方や同好の方が様々な活動をしておられます。島根は地域活動の意識が高いところですが、こういった活動を盛んにしていきたいと考えています。若い人の活動への参加の工夫をしたり、表彰することで活動を広く知っていただくことなども必要ですね。」と、これからの地域活動がますます広がるよう支援していく考えを述べました。
(左写真:懇談会では皆さんの活動についてお聴きしました)
今年度知事感謝状を贈呈した方々は、以下の方々です。
○高井允宏さん(松江市)
島根県自然保護レンジャーとして、ボランティアで県東部の自然公園などにおいて、定期的なパトロールの実施や標識・植物銘板などの修繕、草刈りなどを行うなど、訪れる人が快適に利用できるよう環境整備に尽力しておられます。
○やまぼうしの会(東出雲町)
東出雲町内の町道沿いなどでのゴミ拾い、花のプランターの設置などにより、地域の環境美化に尽力しておられます。また、他地域や学校との共同による環境美化を通じての地域交流にも貢献しておられます。
○エコ垂水(大田市)
同市静間町垂水地区内国道9号沿いでの花の植栽や、ゴミ拾いなど環境美化に貢献しておられます。
また、ゴミ減量化のための「ぼかし」づくり、廃油による石けんづくりなど様々な環境美化活動を行ってられます。
○みず澄まし三隅(浜田市)
三隅川上流域から田ノ浦海岸にかけての清掃活動のほか、探検・観察会・交流の集いなどを開催し、子どもから大人まで参加できる体験活動などを通じて環境保全の普及活動に尽力しておられます。
○はまなすを守る会(大田市)
県指定の天然記念物であるハマナス自生地において、雑草除去、草刈り、防砂柵の設置などを行い、ハマナス自生地の保全活動に尽力しておられます。
○馬木地区婦人会(奥出雲町)
馬木小学校「水辺の楽校」(蛍の住む川づくり)への協力や、河川清掃、廃油石けんづくりなどの水質浄化活動、公民館への花の苗植え活動を行っておられます。特に、子どもエコクラブ応援団として、地域や行政を巻き込み「枯れた葦の草取り」実現に尽力されました。
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