6月13日(金)出雲市でぶどうの生産者の方々と懇談しました。
6月13日(金)、出雲市で、ぶどうハウスとJAいずも出雲ぶどう集荷所を視察した後、ぶどうの生産者の方々と懇談しました。
まず、出雲市大社町の三成卓夫さんのハウスを視察しました。
三成さんのハウスでは、これから熟すデラウェアの房がたわわに実っていました。三成さんは、会社を定年退職後、平成18年から奥様と2人でぶどう栽培をしておられます。
一房一房、はさみやピンセットで丁寧に実を取り除いて、房の形を作り上げるなど、ぶどう栽培がすべて手作業で手間ひまをかけて行われる様子を伺いました。また、資材や燃料の高騰、生産者の高齢化など、ぶどう生産を取り巻く厳しい状況についてもお話を伺いました。
続いて、JAいずも出雲ぶどう集荷所を視察しました。
5月から7月中旬頃まで、生産者は、朝7時から収穫し、昼頃からそうじ、規格選別し箱詰めして、夜までに集荷所に持ち込みます。
これからが出荷のピークで、この集荷所では多いときで約4万5千ケースが、主に名古屋、大阪、東京に向け出荷されます。
出雲地方のデラウェアを中心としたぶどうの栽培面積は220ha(H19)、農家数は567戸で、県内面積シェア68%を占める県内最大産地です。栽培面積・生産量は昭和50年代後半をピークに減少傾向。近年は生産者の高齢化に加え、販売単価の低迷や重油価格の高騰等から減少が続いている状況です。
生産者の方々との懇談会では、「燃料の高騰はとても大きな問題。資金的な援助や新品種の開発など、効果的な支援をお願いしたい。」、「シャインマスカットなど、デラウェアに代わる特産物のブランド化に向けて、振興策をお願いしたい。」、「もっと県が島根の特産品のPRをするなど、農家を引っ張っていってほしい。」など、ぶどう生産についての現状や課題についてご意見を伺いました。
知事は、「外から若者を積極的に受け入れ、後継者として育てるなど、地域全体で収穫量が減らないような工夫を、JAなどとも相談しながら努力していきたいと思います。」と述べました。
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