5月30日、平田町でかあちゃんブロッコリーの生産者の方々と懇談しました
5月30日、出雲市平田町にあるJAいずも野菜集荷所や近隣の農場を視察し、「かあちゃんブロッコリー」の生産者の方々と懇談をしました。
知事は、最初に懇談会会場近くのブロッコリー栽培農場を視察し、春作ブロッコリーの収穫作業に精を出しておられる生産者の方から、栽培の様子などについてお話をうかがいました。
ブロッコリーは、苗を定植してから約2カ月で出荷できるようになるそうです。
収穫は、春作と秋冬作の2回行いますが、この時期は春作の最盛期であり、生産者の皆さんは連日早朝より収穫作業を行っておられます。
(左写真:ブロッコリーの畑を視察し、生産者から説明を聞く)
次に、集荷所内での選別・出荷作業の様子を視察しました。
かあちゃんブロッコリーは、分業制による共同選別・共同作業をおこなっておられ、生産者の方の出荷にかかる負担軽減につながっています。
その日の朝に収穫されたブロッコリーはその日のうちに箱やコンテナに詰められ、主に大阪方面に出荷されます。翌日の午前中には、大阪のスーパーに並ぶそうです。
(左写真:ブロッコリーをコンテナに詰める作業の様子)
続いて、集荷所の一角で生産者の皆さんと懇談会を行いました。
旧平田市(現:出雲市平田地域)でのブロッコリー栽培は、昭和62年から、主に水田転作田を中心に始められました。
生産者の方からは、その当時からの苦労を振り返り、
「27年前水田転作にブロッコリーの栽培を勧められ生産を始めた。当時はここらでは見かけない野菜であり、食べ方も分からなかった。それから勉強を積み重ねやってきた。」
「平成4年にアメリカなどからの輸入ブロッコリーが急増し、あきらめムードが広がったが、ここまで頑張ってやってきた。」
といった発言がありました。
また、ブロッコリー部会女性部の方からは、
「ブロッコリーを使った料理のレシピづくりに取り組んだ。また、大阪方面への販売促進にも積極的に出かけて行っており、『かあちゃんブロッコリー』はかなり知れ渡ってきた。最近では都市部の消費者の方々との交流も行っている。」
と、かあちゃんパワーでここまで引っ張ってこられた様子をおうかがいしました。
(左写真:懇談会の様子)
この懇談会の席上、女性部で取り組んでおられるブロッコリーを使った料理の紹介もあり、「ブロッコリーの茎の醤油漬け」「ブロッコリーの茎の粕漬け」「ブロッコリーと里芋のコロッケ」など、工夫を凝らしたメニューが披露されました。
知事は、昨年関西で県産青果物のトップセールスなどを行ったことに触れながら、
「『かあちゃんブロッコリー』は、関西圏でも人気があるようです。皆さんは、工夫をされた農業を展開しておられ、島根の農業をどうやって元気にしていくかを考えるなかで、たいへん励みになります。」
と、地域で頑張っておられる農業が都市部で好評を得ていることを讃えました。
(左写真:ブロッコリーを使った料理についてインタビューする知事)
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