4月19日(土)多伎町内の施設を視察し、皆さんと懇談を行いました。
4月19日、出雲市多伎町で、JAいずも多伎農産加工施設、出雲市立海辺の多伎図書館を訪問しましました。その後、多伎地域でまちづくりに取り組む皆さんと懇談しました。
知事は小田農道開通記念式典に出席した後、JAいずも多伎農産加工場を訪れました。
この加工場では、しまね県産品ブランド化重点産品として選定されている「多伎いちじく」を、ジャムやゼリー、干しいちじくなどに加工し、年中味わえるように様々な商品を作っておられます。
いずも農業協同組合代表理事組合長萬代宣雄氏、同多伎支店ブロック長布野光男氏から商品や生産工程の説明を受けました。また、実際に「いちじくの姿煮」を加工している様子を視察しました。
(左写真:布野ブロック長から、いちじく加工商品の説明を受けました。)
続いて、知事は出雲市立海辺の多伎図書館を訪れました。
この図書館は平成16年5月に日本海を望む海岸沿いに建てられ、閲覧室からは美しい海の眺めを楽しみながら読書をすることができます。
知事は、海と図書館という画期的な組合せを絶賛し、また、子ども向けの読書スペース「おはなしの部屋」や、多世代が利用できる「たたみコーナー」、視覚障害者の方の閲覧ブースなど、だれでも利用することができる工夫に感心した様子でした。
(上写真:杉谷館長から館内施設の説明を受けました。)
(左写真:海岸を見渡せる屋外読書スペースへ出てみました。)
その後、多伎コミュニティセンターで、多伎地域で地域活性化に取り組む6名の皆さんとの懇談を行いました。
参加者の方には、都会からUターンされた方も多く、「ごみごみした都会から帰ってきて一番最初に感じたことは、空気や水が美味しいということ」「帰ろうと決心したきっかけは、帰省した折りに、すれ違う中学生たちが挨拶をしてくれたこと」など、改めてふるさとの素晴らしさを知った時の感動を述べられました。
一方、多伎地域での暮らしについては「おじいさんやおばあさんがお迎えに協力されるなど、子ども達がいろいろな人に愛されていると実感できる環境がある。」と、田舎ならではの子育ての素晴らしさや、たくさんの方とのふれあいで子ども達のコミュニケーション能力が育まれているなどの意見が出されました。
また、「島根は地域の暖かさを感じられるところ。都会の若い人たちにふるさとでの暮らしぶりについて具体的なPRをされては。」という提案もありました。これに対し、知事は「ソフトウェアの分野などで若い人を呼び込み、ぜひ島根で子育てをしてほしいと呼びかけている。」と、県の施策としての取り組みを述べました。
また、この日午前中に行われた小田農道開通記念式典を多伎町連合自治会が主催したように、地域の人たちで責任を持って取り組むことは、地域がまとまるチャンスと捉えているという積極的な発言もありました。
知事は、「多伎地域のいちじくを中心とした取り組みは、高齢者の皆さんが元気に活躍し、また『多伎いちじく』のようなブランド品が生まれた好事例として各地で話をさせていただいています。行政の行き届かない部分を地域の人たちで補い合っていくことも大切ですね。」と、皆さんの取り組みを激励しました。
(上写真:懇談会に参加された皆さんと)
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