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12月14日松江市内で防犯ボランティア団体、交番の活動の状況を視察

 

警察では、島根県や県民との協力体制のもと「安全で安心なまちづくり」に向け取り組んでおられます。主な活動内容は、防犯ボランティアと連携・協働した子どもの安全対策や、企業による自主的な防犯活動の推進、高齢者をねらった悪質商法撃退モデル地区事業など高齢者の安全対策などの実施です。

 これらの活動の中でも、特に、県民運動的な盛り上がりを見せているのが、防犯ボランティア団体の取り組みです。「自分たちのまちは自分たちで守ろう」との意識のもとに、平成16年頃から飛躍的に活動が活性化し、平成19年11月末現在で、県下に278団体、約22,000名の方々が、子どもの通学路の見守り活動などに積極的に取り組んでおられます。

 また、犯罪を抑止する効果があるといわれる青色防犯灯の設置は、県内では平成18年7月からはじまり、現在では、13市町村に約4000基が設置され、設置台数は全国1位となっています。

 このような各地域での取り組みの活性化を受け、警察では、安全安心なまちづくりの推進に確かな手応えを感じておられます。

 

 ※青色防犯灯

平成12年にイギリス北部の都市「グラスゴー」において、景観改善のため街路灯をオレンジ色から青色に変えたところ、犯罪発生件数が減少し注目されたものです。国内では、平成17年6月に、全国で初めて奈良県内で設置されたのを皮切りに、全国で設置の動きが広がっています。

青色防犯灯の犯罪抑止効果は、科学的には十分解明されていませんが、他県では犯罪が減少した例もあります。青色は一般的に人を落ち着かせる効果があり、波長が短いため、広範囲に道路を照らすことができます。

 

■見守り隊の活動状況を視察しました(松江市川津地区)

防犯ボランティア視察1

 

 知事は、松江市川津地区の防犯ボランティア団体「セーフティかわつ」の活動の様子を視察しました。

 

 「セーフティかわつ」は、平成15年5月に、川津地区で強盗事件が多発したことから、「自分たちのまちは自分たちで守る」という信念のもとに、川津地区自治連合会や島根大学、商店街などの15団体で結成されました。青色防犯パトロール車による子どもの見守り活動、地域の安全マップの作成、あいさつ運動などに積極的に取り組んでおられます。

 

 この日は、知事もボランティアの方々と一緒に街頭に立ち、下校途中の子ども達に「さようなら」「車に気をつけて」と声をかけました。子ども達も「さようなら」と大きな声で元気に挨拶を返していました。

 

 

 

 

 「セーフティかわつ」では、毎日、通学路の横断歩道や交差点に立ち、下校する子どもを見守る活動を続けておられます。知事は、「寒いのに毎日ご苦労様です。子ども達も安心して学校に通うことができます防犯ボランティアの方々とね」とボランティアの方々の活動を高く評価しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※青色防犯パトロール車

 

一般の自動車に回転灯を装備することは法令で禁止されていますが,警察から自主防犯パトロールを適正に行うことができるとの証明を受けた団体は,自動車に青色回転灯を装備し防犯パトロールをすることが認められることになりました。

 

 

■防犯ボランティア団体の代表者の方々と懇談しました(川津公民館)

 

活動内容を視察した後、場所を移動し、川津公民館で「セーフティかわつ」の構成団体の代表者の方々と懇談しました。

この日ご出席いただいたのは、小山昭さん(セーフティかわつ会長)、小山栄さん(セーフティかわつ副会長)、福田みよゑさん(川津地区パトロールママの会会長)、田邊俊夫さん(川津地区民生児童委員協議会会長)、門脇桂子さん(川津地区民生児童委員協議会副会長)の5人の方々です。

懇談会の様子

 

川津地区の取り組みの特徴は、川津交番が事務局を兼ねていると

ころです。歴代の交番所長が「セーフティかわつ」の事務局長を歴任しておられます。会合もしばしば川津交番内で開催されます。治安状況(不審者が出たなど)が即座に防犯ボランティアに伝わり、防犯活動がスムーズに展開できるメリットがあります。このような取り組みをしている交番は、県内唯一、全国的にも珍しい存在です。

 防犯ボランティアの熱心な活動に加え、警察との連携、協働が最も進んでいる地域として評価され、平成17年に全国防犯協会連合会の特別功労(功労ボランティア)表彰を受賞されました。

 

 小山会長から、セーフティかわつの設立の経緯、活動内容などについてのお話をお伺いしました。他の参加者の方からは、「防犯ボランティアの参加者集めは、組織的に声をかけてもむずかしい。個人的ネットワークで集めています」「子どもを犯罪などから守るには、温かい目、厳しい目と多くの目が必要」「細く長く活動することが最も効果的」「日々のあいさつ運動の成果で、多くの子ども達が挨拶をかえしてくれるようになった」「子ども達とのふれあいで、逆に元気をもらっています」などボランティア活動の苦労と喜びに関するお話をお伺いしました。

 

 

 

知事は、「さきほども寒い中、街頭に立ち帰宅する小学生を見守り、声をかけておられる会員の方々とお会いしました。子ども達も元気よく会員の方々にあいさつを返していました。今、様々な分野で県民の自発的な社会活動が活性化しています。このような活動が地域の人と人との信頼関係を築き、住みやすいまちをつくり、島根の発展につながるのだと思います。」と団体の活動を高く評価しました。

懇談会参加者と防犯ボランティアの方々と

 

写真:「セーフティかわつ」の方々との記念写真

(懇談会参加者と傍聴されていた会員の方と一緒に撮影)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■川津交番を視察し警察官の方々を激励しました

 

懇談会終了後、知事は「セーフティかわつ」の事務局である川津交番を視察し、川津交番勤務の警察官の方々を激励しました。

 最初に曽田川津交番所長から、川津地区の犯罪、防犯の取り組み状況の説明を受けたあと、川津交番勤務の若い警察官の方々から、犯罪防止や住民の方々との関わり方で日頃心がけていることなどについてお伺いしました。

 知事は、警察官らしく姿勢を正し、「住民の方々の立場に立って活動しています。」と真摯に話される様子に感銘を受け、「現場の第一線で様々なご苦労もあると思いますが、地域住民のためにに頑張ってください」と激励しました。

 

川津交番での懇談の様子2

 

 

 


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